大編集後記その弐。ブッチャー vs シン。

昨日発表させていただいた表紙はいかがだろう。前号のマブチモーターに続き、今回も昭和40年男にバッチリ決まったと自信アリだ。

表紙だけでない。今回の特集は『昭和40年男』ならではの、切れ味の鋭いテーマでないだろうか。表紙のとおりのラインナップで、俺たちが愛した悪役たちを深く掘り下げている。表紙の候補になったのは、ハカイダーとアブドーラ・ザ・ブッチャー、タイガー・ジェット・シンだった。使用できそうな写真をあの手この手で集める。前号のマブチモーターのように、新たに撮影することはほぼ不可能だから、入手できた写真に原稿を乗せながら悩む。何パターンかつくってコイツに決定したのだった。

新日派と全日派なんて話がよくあがる。悪役レスラーの存在は、その議論そのものを大きく左右する。そのなかにあって、ブッチャーとシンこそがキング・オブ・ヒールであり、すさまじいまでの迫力があった。当時のプロレス大ブームを支えた2人と言っても過言ではない。

表紙のインパクトのまま、今回の特集のド頭を悪役レスラーのパートに決めた。それぞれに4ページずつと、最後の2ページを悪役レスラー名鑑として紹介したページは、まさに昭和40年男にとってはたまらない仕上がりになった。ブッチャーとシンのコーナーは当時を見守ったキーパーソンによる、必見の証言を綴っていて、興味深い記事がつくれたとこれまた自信ありだ。ともかく楽しみにしていてほしい。

では今一度素晴らしい表紙をお送りとしましょう(笑)。

昭和40年男vol19

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