アークトレーディングは、膨らませて使うソーラー充電式ランタン『LuminAid(ルミンエイド)』を発売した。
被災地や灯りが十分でない国々への支援・救援物資としてアメリカのメーカーが開発した、ソーラーパワーを利用した充電式ランタン。13×8(cm)ほどのソーラーパネルと、膨らませると32×22(cm)程度のサイズになるポリ塩化ビニール製の袋からなっている。普段はてのひらサイズに折り畳めるうえ、約85gと超軽量で持ち運びもラクチンだ。
ランタンとして使う際は半透明のビニールシートに息を吹き込み膨らませるだけ。本体のLEDライトがビニールシートを通して、チラツキのない柔らかな光を拡散させる。光の強さは読書や作業に適したHIGHと、安全灯向きのLOWの2段階に切り替えられる。
ソーラー式だから、充電は太陽さえあればどこでも可能。ソーラーパネルを直射日光に約5時間当てれば、約8時間点灯できる。アウトドアでランタンとして使うことはもちろん、停電時の予備ライトや暗い夜道の安全灯としても便利そう。また、防水仕様なので水に浮かべて使うこともでき、マリンスポーツや津波被災などにも活躍しそうだ。
この『LuminAid』を開発したのはコロンビア大学で学ぶ2人の学生デザイナーだ。2010年1月に起きたハイチ地震がきっかけで、被災者が災害を乗り越えるために何かできることはないかと考え始め、電気に頼らない安全な灯りを思いついたという。その後、2011年3月に日本を研修で訪れていた際、東日本大震災に遭遇。災害が人々の生活に与えるダメージを体験し、この『LuminAid』の製品化の重要性を確信した。その一方で『Give Light Project(灯りをともすプロジェクト)』も立ち上げ、世界中の電気供給がない地域で暮らす約16億人の人々へ灯りを提供しようと呼びかけている。これまでにパートナー団体を通じ12ヶ国以上で『LuminAid』を届けてきたという。
画期的で機能的なだけでなく、温かい開発物語も持つこの商品、昭和40年男にはグッとくるのではないだろうか。『LuminAid』はリチウムイオンポリマー電池3.7V、繰り返し約500回の充電と点灯が可能。価格は3,360円で購入はコチラから。