春は別れの季節。

今日より新年度だ。ウチの会社は一足早く3月に事業年度が変わるけど、気分としてはやはり今日が年度替わりである。今日この日を意気揚々と迎えられているかいないか。昭和40年男にとって仕事の現場は厳しさを増していることだろうが、逆境に負けない、ど根性でがんばろう。

この時期つらいのは、世話になった方々の移動である。懸命になって練り上げてきた担当者がまったく違う部署へと移っていく。そして、新しい担当者は大概において前と違ったアプローチをしたがるから、互いに持っているもの出し合いながら進める仕事が多い僕は、けっこうな努力を強いられる場合が多い。ビックリするようなドラスティックな移動であればある程、悩みや苦労は大きくなる。とはいえ、乗り切ってしまえば気持ちよく仕事ができるから、努力のしがいもあるってものだ。

今年の大きな別れは3人で、皆さんそれぞれに栄転といって良さそうだ。ずいぶん世話になった方々で、3人とも送別会を開いて送り出した。もっとも職域の異なる移動となるのが、1つ年上の昭和39年男で、ほぼこれまでの仕事人生を広報関連の仕事をしてきた方だ。海外経験もある彼が移るのが、子会社となる販売部門で、営業現場の長になるという。しかも総勢1000人を越す子会社の取締役として赴任するそうだ。さらにこれまで住んだことの無い、大阪への単身赴任がセットになっている。ワクワクとドキドキを僕に打ち開けながらも、おおむねポジティブに考えているのは素晴らしいと感心させられた。ただ、僕には想像のできない話で、ひたすら頷きながら励ますだけだったのは情けない。だってね、1000人もいる職場を切り盛りしたことが無けりゃー、子会社さえ1つもない会社ですから。

きっと3人とも新しい職場で緊張の午前中を過ごし、今頃少しだけ一息ついている頃だろうか。考えてみると全国のアチラコチラでそんな移動の緊張感を抱えながら、やる気に満ち満ちている男たちがたくさんいるのだ。そう考えると、ウチももう少し会社のサイズを大きくしてもいいのかなと考えたりする。まあ、事業なりなんでカンタンにいく話じゃないですが。

キャンディーズ 微笑がえし

春は別れの季節といえば、僕ら昭和40年男にとってはキャンディーズの現役ラストシングルとなった『微笑がえし』でしょう。今日は朝からジングルしっぱなしだ。ベストテンを駆け上がっていくのを応援した記憶がはっきりと残っていて、本当にお別れするんだなと日々眺めていたのが昨日のようだ。この曲が教えてくれたのは、別れは新しい一歩が始まるということ。みんな、がんばれよ。

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