トムス・エンタテインメントは、原画集『LUPIN the Third 〜峰不二子という女〜』を発売した。
この作品集は、2012年4月から日本テレビで放映されたアニメ作品『LUPIN the Third 〜峰不二子という女〜』の原画集。キャラクターデザインと作画監督を務めた小池健が描いた原画とレイアウトを自ら厳選したという。原画集には珍しくA4ヨコ版で、実際の原画に限りなく近いサイズとなっている。
1971年に始まったモンキー・パンチ原作のテレビアニメ『ルパン三世』は、ちょっと大人の雰囲気が漂う演出と痛快なストーリー展開が他のアニメにはない魅力を醸し出していて、小学生だった昭和40年男の眼にずいぶん新鮮に映ったものだ。そして、紅一点の存在である峰不二子の名前は、多くの昭和40年男たちの記憶にセクシーなボディと共に刻まれたことだろう。昨年の『LUPIN the Third 〜峰不二子という女〜』は、その峰不二子が主人公。かつて見ていた『ルパン三世』とは一味違い、若い頃のルパン三世や次元、五エ門たちが登場しながらも、不二子を巡るエピソードが次々展開されていく作品となっていた。深夜アニメということもありエロティシズム溢れた大胆な作風も話題を呼び、ルパン作品の女性監督・山本沙代は、2012年12月に第16回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の新人賞を受賞した。
昭和40年男にとって、妖しい魅力を持つ女の代表格のような峰不二子。かつてのイメージどおりに、いや、もしかするとそれ以上の魅力を発揮していた『LUPIN the Third 〜峰不二子という女〜』の原画集だけに、手元においておきたい一冊かもしれない。フルカラーで全128ページ、価格は3,675円。初回数量限定版は、小池健の直筆サイン入り(予定数量で通常版のみ販売)。