ライカジャパンは、レンジファインダー式デジタルカメラ『ライカM』を3月20日に発売した。
ハネ上げ式のミラーを内蔵するため、どうしても大きくなってしまう一眼レフカメラと異なり、コンパクトでミラーの跳ね上げによる振動もないレンジファインダーカメラ。その代表機種がライカMである。これはM型ライカの最新モデルにあたる製品で、伝統的なデザインを踏襲しながらも、新機能が詰め込まれている。撮像素子にはCCDセンサーの長所も取り入れた新開発の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載。有効画素数は2,400万画素で、高い描写性能で知られるレンズとの相乗効果によって、自然で鮮やかな色や繊細なディテールを描き出せるという。
また、ライカSシステムのカメラに搭載されている画像処理エンジン、ライカ・マエストロを本モデルでも採用。CMOSセンサーとの連携によって画像を高速処理する。これによって、起動時間が短くなり、高速なレスポンスで一瞬のシャッターチャンスを逃すことがなく撮影できるようになった。
その他の新機能では、フルハイビジョンでの動画撮影機能や、ライカMシステムで初めてとなるライブビュー機能、及びライブビューフォーカス機能も備えていることも見逃せないだろう。レンズから入った像は背面の3.0型液晶モニターに表示され、露出や色合いなど仕上がりのイメージを背面液晶パネルで確認しながら撮影することができる。さらに、ライカM型モデルでは初めて、ライカ一眼レフカメラの財産ともいわれるRレンズを使用できるようになった。新製品『ライカRアダプターM』を装着すれば、これまでに製造されたほぼ全てのRレンズを使うことができるようになるという。
ライカの歴史を堪能できそうなこのカメラ。ライカファンはもちろんのこと、本格的にカメラを始めようかと思っている人にも気になる商品だ。『ライカM』は、最高ISO感度6400、ボディサイズは、139×42×80(mm)で、重さは680g。色はブラックペイントとシルバークロームで、価格は77万7,000円。
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