【S40News!】バラカンが選んだ70年代ブルーノートの名曲。

Go West, Man! ピーター・バラカン編EMIミュージック・ジャパンは、ブルーノート1970年代の名曲を収録したCD『Go West, Man! ピーター・バラカン編』を発売した。

ブルーノートとは名門ジャズレーベル。1939年にニューヨークで創設され、今年75周年を迎えるが、1950年代、60年代のモダン・ジャズ全盛期には、後世に残る傑作レコードを次々と送り出した。そして、それに続く70年代にフォーカスしたのがこの『Go West, Man! ピーター・バラカン編』である。レーベルがニューヨークからL.A.に拠点を移した70年代のレコードは最近になって再評価されており、それらの名盤が『ブルーノートBNLA999』シリーズの名のもと発売されており、ジャズファンたちの注目を集めている。

『Go West, Man! ピーター・バラカン編』は、タイトルが示すとおり、ブロードキャスターのピーター・バラカンがセレクトしたコンビレーションCDで、約15年ぶりに、ブルーノート関連の選曲・監修コンビレーションしたという1枚。CD-1は、当時のヒットソングのカバーを選曲し、CD-2はバラカンが好きな演奏からセレクトされている。マッコイ・タイナーやエルヴィン・ジョーンズ、先日亡くなったドナルド・バード、マリーナ・ショウなどジャズ界の巨匠たちの名演奏がズラリと並んでおり、ジャズマニアの心をくすぐるラインアップだ。70年代は、バラカンがイギリスで働き始め、また日本を訪れ音楽の仕事を始めた頃でもある。それだけに、リアルタイムで音楽体験した者ならではの匂いがそのまま閉じ込められたCDといえそうだ。

1970年代は、昭和40年男は小・中学生だったので、リアルタイムではさほど馴染みがなかったかもしれないが、その後ジャズを聴き始めて過去の名盤へ遡った人は多いはず。バラカンはラジオや雑誌などを通じて、昭和40年男の音楽のガイド役でもあった存在。ある意味やっとジャズを心の奥底で感じられる大人になった今、1970年代を彩った数々の名曲を聴いてみるのもよさそうだ。『Go West, Man! ピーター・バラカン編』は、価格1,980円。

<CD-1>
1.ブラック・バード / ドナルド・バード
2.チューズデイ・ハートブレイク / ロニー・フォスター
3.ユー・アー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ / マリーナ・ショウ
4.悲しいうわさ / アール・クルー
5.愛の世界 / ボビー・ハッチャーソン
6.ベッチャ・バイ・ゴーリー・ワウ / グラント・グリーン
7.シティ・カントリー・シティ / ルー・ドナルドソン
8.ダンス・ウィズ・ミー / アール・クルー
9.ランサナズ・プリーステス / ドナルド・バード

<CD-2>
1.マンゴ・サンライズ / ジョン・リー&ジェリー・ブラウン
2.チャンキー / ロニー・フォスター
3.ハーレム・リヴァー・ドライヴ / ボビー・ハンフリー
4.ストレンジ・ヴァイブス / ホレス・シルヴァー
5.アブドゥラ・アンド・アブラハム / チコ・ハミルトン
6.ラ・マランガ / ボビー・ハッチャーソン
7.ファンキー・ロウ / ジョン・リー&ジェリー・ブラウン
8.マイ・リトル・ガール / ボビー・ハンフリー
9.ギャラクシー / エディ・ヘンダーソン
10.アデール / チコ・ハミルトン
11.ヒズ・ブレッシングス / マッコイ・タイナー

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