昭和40年男の壁に立ち向かう。ハーフマラソンに完走したが…。

完走証発売前日、10日の日曜日にハーフマラソンにチャレンジしてきたので、セルフレポートをお送りさせていただこう。

1月の末にフルマラソンを走った直後だから、体調もバッチリに行くはずだった。が、数日前より花粉症に苦しみ始めて、あまりいいコンディションでないまま会場に到着、出走直前までマスクをしたままにして、目薬をポケットに入れてスタートを切る。この日の東京地方は南風が強く、気温も25度まで上がるという予報どおりにグングン上がっていき、半袖を選んだのは正解だった。初めて走るコースだが、僕が住んでいる多摩川を走るからか、なんとなくホームグランドな感覚で走り始められた。

だが、よくよく考えると、フル以外の大会にはほとんど出たことがない。大会=42.195㎞になっている僕にはペースが作りづらく、気温も考えてちょっと消極的だがスロースタートにしてみた。コース図を見ると、トラックスタートして一旦南へと進路を取り、すぐに折り返して北へと長い直線を行き、もう一度折り返すと残り約8㎞となるので、ここからペースを上げていくことにした。だが、予報通りの強い南風になると、ここが向かい風になるのがちょっと気にはなるが、フルでも後半にスピードが出てくる僕はこれがいいと判断した。

フルの時よりはやや早いペースで序盤を軽やかに行けた。花粉症は思ったほど症状が出ずいい感じだ。ただ、基本追い風ながら巻いているうえ、大人数が走っていることもあって土煙がすごくて、ハードコンタクトの僕に少しずつダメージを与え続けた。10㎞地点を超えて少しギヤを上げ、さらに折り返してもう一段上げてみた。この次点では残り3~5㎞地点でもう一段上げるつもりで、周囲のランナーを抜き続けながら気分よくノリノリで攻めた。だが、天気予報どおりの向かい風になってしまい、土煙が前半より格段に多く飛び込んできて、たまっていた眼のダメージが次第に傷みになっていく。折り返して3㎞くらいだろうか、目の傷みが極端に強くなり涙で洗いながら走っているようになった。鼻にも花粉症の症状が出て、もう顔がグチャグチャで見ているものにはきっとさぞ汚いおっさんだったことだろう。こうなると呼吸すらキツくなり、走るどころでなくなった。おそらく最後の残り5㎞は40分以上かかった。風がこんなにもキツイとは、これまでのフルマラソンで経験したことがなかった。

だが、フルで鍛えた絶対に歩かない根性だけは発揮された。フラフラながら走るフォームだけは維持する。どんなに苦しくても一歩は確実にゴールへと繋がっていることが、長年のフル参加で染み付いているのである。グチャグチャ顔のおっさんは、泣きそうになりながらゴールした。タイムはなんと2時間9分という惨憺たるもので、目標の1時間55分どころか、最悪でもと想定した2時間切りも達成できなかった。成績は40歳代男子の部で、376人中189位。全体1,440人中646位で、このひどいタイムでここにいるのは、僕だけでなく全体的に風に苦しめられたということだろう。

1月のフルマラソン時と同様に、自分への大きな課題となったレースになった。だがこれは、来年のフルマラソンへのスタートになったと考えればいいのだ。そしてどんな結果でも完走はいいもので、一緒に走った仲間との美酒に酔ったことは言うまでもない。ヘベレケになるまで呑んだのだった。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

1件のコメント

  1. 二時間も走り続けられることがすごいです。グルコサミンやコンドロイチンを謳った通販番組が気になる私にはマネできません。

コメントは受け付けていません。