ヤマハ発動機は、950ccの空冷Vツインエンジンを搭載した新型クルーザー『BOLT』を4月下旬より北米市場で発売する。
ドラッグスターシリーズをはじめ、クルーザーにカテゴライズされる、いわゆる“アメリカン”モデルにも力を入れているヤマハ。北米市場ではバイク総需要である約50万台のうち、約半分を占める人気カテゴリだけにその影響力は大きい。本モデルは「Best for Urban Fun Ride!」をコンセプトに開発された期待のニューモデルで、同社の次世代1000cc以下クルーザーを担う新シリーズということになる。
そのスタイルは、ハーレーのスポーツスターを強く意識したとおもわれる、スリム&コンパクトでスポーティなもの。塊感がある力強いスタイルに加え、細部に金属の素材感を醸し出す仕上げが施されており、シンプルかつワイルドなイメージとなっている。パワーユニットは、既存モデル・XVS950Aをベースに、エンジンの吸排気系とFIのセッティングなどを一新して、都市部における低速域からのすぐれた加速性と軽快な走りを実現しているという。
国内での使用を考えると車両重量が気になるところだが、USサイトでは244kgとされており、ライバルのスポーツスター(XL883N)が259kg、ホンダのVT750Sが232kgの中間。もっと軽くしてほしかったというのが本音だが、北米が主戦場となる本モデルでは仕方がないところか。
なお、標準モデルをベースに、よりスポーティなイメージのRスペックも設定されており、専用タンクグラフィック、リザーバータンク付きリヤサスペンション、バックスキン調表皮シートを装備している。
カラーは標準モデルが黒と白の2色、Rスペックは緑とグレーの2色がラインナップ。価格は7990ドルとなっている。国内導入が待たれるところだ。