ソニーから昭和40年男の財布を直撃するCDが、明日発売となる。相変わらずソニーって独自技術が好きなんですな。『Blu-spec2』なる、手持ちのプレイヤーで再生可能の高品質CDらしい。技術的なことに興味のある方はコチラをご覧になっていただきたい。まあ、より滑らかなデータ処理をすることによって、アナログ音にまた一歩近づくということなんでしょうな。僕はまだその音にふれていないから、楽しみである。
昭和40年男にとっては関心ごとのようで、昨日の『浅草秘密基地』で話題になった。
「音いいらしいよね」
「それであのラインナップは反則でしょ。ホントひどいよね。アナログ盤買って、CDに買い替えて、紙ジャケに誘惑されて、また今回かよっ」
「でももうプチっしちゃったよ」と、やはり買ってしまうのは昭和40年男の悲しい性なんでしょうな。ネット購入をトコトン嫌う僕は、明日間違いなくCDショップにいることだろう。できれば渋谷のタワーレコードに行きたいところだが、仕事が詰まっているのでその楽しみはとっておいて、明日はひとまずなにか1タイトルを購入しようと思っている。今回の100枚のうち少なくとも40タイトルは買うだろう。って、それ全部従来のCDやアナログ盤で持っているものだが(泣)。
「いくらつかわせるんだよ」とは、前述の会話の主だがなぜかうれしそうである。そう、昭和40年男の物欲の強さがこうしたところで出でくる。何枚持っているか数えたことはないが、これまで紙紙ジャケにもずいぶんと散財してきた。そして今回よーくわかった。そして諦めた。好きなタイトルは永遠に買い続けることになるのだ。僕の心理としては『Blu-spec3』とか『Blu-spec4』までは我慢できるかもしれないけれど『Blu-spec5』になったらきっと買っちゃう。それは「2位じゃダメなんでしょうか?」発言の意味がさっぱりわからない、僕ら世代の悲しい性である。
ただ、物欲が強いことはすなわち人間の強さだ。古今東西、欲しいモノを手に入れるのは男の本能であり、そのために努力するのもまた、いにしえからの人間の営みである。戦闘によって奪い取ることが許されなくなった現代においてその強さとは仕事であり、物欲のないヤツは仕事のできないヤツということになる。って、CDの話だった(笑)。
このラインナップでとくに僕が食らいついたのは、戦前のブルースマン、ロバート・ジョンソンである。よくぞ100選の中に入れた(拍手!!)。彼の魂の音が、CDっぽい音になってしまったら「こんなもんロバジョンじゃねーっ。違〜うっ」と叩き割るに決まっているから、これまでは買ってもムダだと思っていた。だが今回は、音楽系の仕事をしているライターさんからもお墨付きをもらったのだ。「北村さんの心配していることはないですよ」と、むしろバカにされたくらいだったのだ。これがつい先日の出来事であるから、よけいに今回の100枚は散財することになりそうだ。いやあ、楽しみだなあ。
映画『クロスロード』のDVD、久々観たい気分になりましたよ♪
あのオープニングの録音のシーン、カッチョよすぎ!
僕あの映画観てないんですよ。モグリですな。
ところで、次回の『大阪ミナミ秘密基地』でのステージ期待してまっせ。