WOWOWは4月28日(日)午後4時から、中島みゆきのコンサート番組『歌旅 劇場版』を放映する。昨年、劇場で上映されて話題を呼んだツアー映像で、テレビで放映されるのは初となる。
中島みゆきは、1975年に『アザミ嬢のララバイ』でデビューし、1977年の『わかれうた』が大ヒットしてその地位を確立。その当時から今に至るまで、1970年代、80年代、90年代、00年代と4世代でチャート1位に輝くという日本で唯一のアーティストである。昭和40年世代ならずとも、彼女の歌ならば1曲や2曲は歌えるという人は少なくないだろう。
今回の放送は、2007年に全国で行なった32公演、約10万人を動員した『歌旅~中島みゆきコンサートツアー2007~』を映像として収録し、劇場公開用編集したものだ。『地上の星』『ファイト!』『糸』『宙船(そらふね)』などヒット曲で構成されていて、中島みゆきのコンサートのなかでも最高のものという声もあるほどだ。 “ツアーは一期一会”という考え方から、中島みゆきのライブ映像はきわめて少なく、今回のものは通常のコンサートツアーを記録した唯一のものとなる。
中島みゆきが登場した頃、我々昭和40年男は小学校の高学年。1975年の『時代』で彼女を知り、桜田純子や研ナオコに提供した『しあわせ芝居』や『かもめはかもめ』でシンガーソングライターやフォークに目覚めたという人もいるだろう。失恋を切々と歌い、深夜のラジオ番組でパーソナリティとして毒舌ぶりを発揮する彼女の存在は、それまで夢中になったアイドルにはなかった輝きがあった。
今回の番組、どうやら我々世代に時代時代の思い出も見せてくれるものにもなりそうだ。オンデマンド配信もされているので、こちらも利用してみてはいかがだろうか。