昭和40年生まれの作曲家・岩代太郎が東日本大震災復興支援のためにアルバム『魂の歌』を制作した。
岩代は1989年に東京芸大音楽学部作曲科を首席で卒業し、同大学院での修了作品『世界のいちばん遠い土地へ』が朝日新聞・テレビ朝日主催の『シルクロード管弦楽団国際作曲コンクール』で最優秀賞を受賞する。以降、テレビや映画、アニメなど幅広いジャンルで作曲家として、また音楽プロデューサーやピアニストとしても活躍をしている。
その岩代が発起人となり、「私共8人の作曲家は、カタチあるモノ、すなわち音楽作品を後世に託すという創作活動こそが作曲家にとっての業であり使命であり祈りでは、との自問自答に導かれ、集い、本件『魂の歌』を立ち上げました」(『東日本復興支援・音楽プロジェクト『魂の歌』公式Webサイト/「魂の歌」に寄せて より)との言葉にあるように、池辺晋一郎、大島ミチル、菅野祐悟、千住明、村松崇継、山下康介、渡辺俊幸ら8人の音楽家が集まり、アルバム『魂の歌』を制作した。岩代が企画を立ち上げ、作曲家仲間に声をかけたところ、皆二つ返事で受けてくれたのだそう。
アルバムに収録される全10曲はすべて8人の作曲家によって作られ、演奏は東京都交響楽団、序文と未文は重松清が、朗読は役所広司、ギター演奏に村治め佳織が担当している。発売は3月13日で、印税・収益は向こう3年間、すべて復興支援関連団体に寄付されるのだそう。またアルバム発売を記念して4月16日に東京・文京シビックホールでコンサートが開催される。東日本大震災からもうすぐ2年が経とうとしているが復興への道程はまだまだ長いものだと聞く。タメ年男が手がけた作品にぜひ耳を傾けたい。
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