【S40News!】『マジンガーZ』の格納庫建設を描いた舞台作品。

前田建設ファンタジー営業部ヨーロッパ企画は、マジンガーZの地下格納庫建設にゼネコンが挑む様子をリアルに描く舞台作品『オールナイト日本0(ZERO)presents 前田建設ファンタジー営業部』を3月に上演する。

マジンガーZ』は、ご存知のとおり永井 豪の巨大ロボット作品。1972年にテレビアニメとして放映され、ロボットに主人公が搭乗して操縦する設定で一大ブームを巻き起こした。その『マジンガーZ』を巡る舞台作品と聞けば、昭和40年男には気になるところ。

原作は、前田建設工業株式会社という実在する大手建設会社が展開しているウエブコンテンツである“前田建設ファンタジー営業部”だ。ファンタジー営業部とは、同社が一般の人に建設会社の仕事を知ってもらおうと10年前から始めたプロジェクトで、アニメやゲーム作品に登場する架空の建設物の工事費用と工期を実際に作ったらどうなるかを見積もるというもの。これを元にした書籍『マジンガーZ 地下格納庫編』は第36回青雲賞ノンフィクション部門を受賞している。

今回の舞台では、プロジェクトの第1弾である『マジンガーZ』に登場する地下格納庫を建設する様を描くが、内容をさらに発展させて、実際の建設工事に挑戦するという新たなストーリーになっているという。

前田建設ファンタジー営業部

それにしても、前田建設が建設する巨大格納庫は、一体どのぐらいの規模だろうか。場所は、主人公・兜 甲児とマジンガーZの出撃シーンに毎回出てくるように、汚水処理場の下だ。プールの底が割れ、流れる水のなかから身長18m、体重20tのマジンガーZが登場する様子を思い浮かべれば、とにかく困難を伴う大工事であろうことだけはわかる。実際に、前田建設が見積もった格納庫建設の総工費は72億円、工事期間は6年5ヶ月だったという。

舞台化不可能と言われた原作に挑むのは、マルチ演劇集団のヨーロッパ企画。群像劇を描くことに定評のある同劇団が、この壮大な話をどう見せるのか…。マジンガーZ格納庫建設に夢を描き、舞台で巨大建造物の工事現場がいかに再現されるのかを見守りたい。チケットは、京都公演は前売り2,500円(当日3,000円)、東京公演は前売り3,500円(当日4,000円)、両公演とも全席指定で発売中。

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