【タメ年たちの大活躍!】紅白レコ合戦!に行ってきた。

第22回紅白レコ合戦!
闘いを終え、ほっと一息の中野さんと鮫肌さん。この日は白(中野さん)の勝利。ということで、鮫肌さんはわりと本気で凹んでいたようです。満席の会場。笑いの絶えないアットホームなイベントですが、実は闘いの火花が散っているという(笑)。

昭和40年男vol.15『荒海を生きるタメ年男』対談にご登場いただいた放送作家の中野俊成氏、同じく放送作家の鮫肌文殊氏による『第22回紅白レコ合戦!』に行ってきました。

『紅白レコ合戦』とは、本誌vol.15でも紹介したラジオ番組『決定!レコ歌ベストテン』(FM中央84.0MHz)のイベント版のようなもので、各自15枚ずつ持ち寄ったレコードを、15回戦に分けて観客に審査していただき、総合的にどっちがかけた楽曲がより深く刺さったか、その場で勝敗を決めちゃおう!というガチ企画。入場無料、自分が飲んだドリンク代だけお支払いくださいね~というありがたいシステムで、懐かしい名曲や未知の珍曲の数々を堪能できる人気イベントなのであります。

さて、2月2日渋谷『Base』。1曲目から度胆を抜かれました。「日本人なら誰でも知っているけど、フルコーラスを聴いたことがある人はなかなかいないでしょう」との解説のあとかけられたのが、いいとも青年隊『ウキウキWatching』。この歌に2番があったとは…と、いきなり愕然。「今はもう放送できないでしょう」な歌として、レインボーマン『死ね死ね団のうた』。昭和40年男のみなさん、この歌詞を思い出してみてください。うっかり2chにでも書き込もうものなら、アウトのレベルじゃないですか(笑)。子どもの頃、これを普通に歌っていた自分を思い出し、あぁいい時代だったとホッコリ。

またビートルズ『抱きしめたい』のメロディにあわせて犬がワンワン吠えているだけの『噛みつきたい』に唖然としたり、故・忌野清志郎さんに”よく似た”ZERRYが率いる覆面バンド、タイマーズ『あこがれの北朝鮮』に驚いたり感心したり。あの手この手で観客をビビらせながらも、ザ・ピーナッツ『恋のバカンス』のカップリング『チャオ』や岡崎友紀『ダンシング・レディ』、『なごり雪』を英語&日本語のミックスでカバーしたKAT『ナゴリユキ』などなど、隠れた名曲もきっちり抑えているんですから、隙がありません。

第22回紅白レコ合戦!ピチカートファイブの『愛餓を(あいうえを)』も斬新だったなぁ。なにしろ歌詞があいうえお、かきくけこ、さしすせそそそ…という。なのに、聴かせるすごい歌です。こんな感じで、笑いながら、ビビリながら、うっとりしながらの全30曲。両氏のうんちくトークも必聴です。なにしろ会場がBarですからね、お酒を飲みながらっていうのも、昭和40年男にとっては高ポイントじゃないでしょうか。

Vol.15の対談でもおっしゃっていましたが、とにかく「自分たちがみんなに聴かせたい曲をかける」のがレコ歌&紅白レコ合戦のコンセプト。とはいえ、真剣勝負です。レコード発掘のために、京都、広島、博多などまで足を延ばしたり、レア盤に大枚をはたいたりすることもあるというんですから、さすが40年男! いかなる場面でも本気です。本気でやっているからこそ楽しいんです!

まったりとおいしいお酒を味わいながらのレコード鑑賞。DJふたりの本気の緊張感がスパイスとなっております。両氏の意地とプライドをかけた『紅白レコ合戦』。次回は4月開催予定。ご興味を持たれた方はぜひ。お家でゆったり楽しみたい方はラジオ『決定!レコ歌ベストテン』を♪

<決定!レコ歌ベストテン>

放送日時:毎週木曜日20時~

放 送 局 :FM中央84.0MHz

(PCで聴く場合はコチラ

■葉月けめこ

雑誌を中心に執筆。アイドルユニットや音楽劇などへの歌詞提供など、作詞活動も行なう。

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