昨日ここに、勝田マラソンの結果が不本意であると書いたら、チーム『昭和40年男』で完走したタメ年たちからメッセージが入り、やる気がグーンと増した僕だ。こうしたタメ年同士の気持ちの連鎖によって励ましあえることは、『昭和40年男』を作っている上でのテーマでもあるのだ。
自己ベストタイムをたたき出した菅谷さんよりの言葉に深く頷いた。
「毎年練習の進化と加齢による退化を繰り返し相殺してわずかながら進化が勝るよう日々努力です。私も自己ベスト更新したものの不本意な展開になってしまい、『気持ちは負けまい』と筋肉痛のなか翌々日より練習を再開しました。我々の干支ヘビのように執念深くいきましょう!」
加齢による退化。この局面を迎えていることを、タメ年たちは痛感していることだろう。だが、進化もまだまだできる年齢でいることもわかっている。僕のマラソンだって、練習さえキチンとすればタイムを縮めるのにそう困難はない。僕程度のレベルであれば進化は楽勝なのだ。
ただ今回は退化を痛いほど感じた。これまでのフルへの挑戦のなかでは、比較的練習できた。出走前は4時間10分程度にはまとめたい、うまく波に乗れたら自己ベストを狙うくらいの気持ちだったのだ。ところがケガで練習があまりできなかった一昨年とほとんど変わらないタイムに終った。このときの方が、満足度では大きかったかもしれない。事実としてのしかかったのは、この2年の退化が大きくて、自分ではそこそこやったつもりの練習量では進化が追いつかないということなのだ。
走ることだけじゃないだろう。仕事に関する退化は怖い。ただし、頭脳に関しては退化を恐れる必要がないと、脳学者によるうれしい発言を聞いた。努力によってドンドン磨かれるそうだ。問題は向かっていく気持ちが萎えないようにすることで、それに対して“走る”ことはものすごくいい影響であることも聞いている。ならば大きくパワーアップすべき局面だろうととらえればいい。
ねっ、くどいようですがタメ年の皆さん、来年のフル出場を目標に一緒に退化と戦いませんか?