いよいよ明日に迫った、『勝田全国マラソン』である。一昨年は忘年会で椅子から転げ落ちて負った尾てい骨ケガや、本誌の企画で出場したママチャリでの耐久レースで足を痛めたりと、かなり厳しい状況でありながらなんとか完走できた。去年は無念の棄権で、今年の努力を誓った。が、なかなかフルマラソンへの体づくりってヤツは時間が必要で、ついついサボりがちになり十分の練習とはほど遠く、目標の4時間切りはかなり難しいコンディションである。それでもスタートラインに立てることは去年の悔しさとくらべれば雲泥の差で、今日は清々しい気持ちで仕事をこなしている。先日もここに書いた、チーム『昭和40年男』でエントリーしたのは4人で、僕以外にチームメイトが3人いるというのは心強く、大きな励みにもなる。
それにしても世の中便利になったもので、このサイトを使えばPCやスマホから僕がどこら辺を走っているのかわかるそうだ。僕のゼッケンは6226なんで、打ち込んで応援してあげましょう。ご近所の方々は僕が通り過ぎるのを「よっ、昭和40年男」と呼んであげてください(笑)。余裕がないからニコリともできないかもしれないが、心ではうれし涙を流していることでしょう。
こんな馬鹿で無謀な挑戦を繰り返すのは、自分自身に突っ張っていたいからに他ならない。それが仕事の原動力になるからであることも嫌ってほど知っているから。何かのアクションをおこすことに「よっこらしょっ」感が、40歳を過ぎた頃から感じて、徐々に強くなってきていないだろうか。皆さんきっと大なり小なり感じているはずで、高校生くらいの頃の行き場がなくともエネルギーだけは余っているという状況ではなくなっているはずだ。僕にとって1年に1回フルに挑戦することは、「よっこらしょっ」への最大の抵抗であり、達成することによって「あんだけキツいことができるんだからと」仕事でもプライペートでも万事楽勝と構えることができる。だから人におススメするのだ。フルじゃなくても同じようないい影響をもたらしてくれるものはあるだろうが、僕はフルしか知らないからおせっかいなヤツだと笑われても説得する。実際、会社でもすっかりハマったヤツがいて、去年念願の4時間切りを成功させた。応援に回ったおかげでその姿を目撃でき、それはそれはカッチョよかった。彼はまだ若いから、僕のような「よっこらしょっ」感を感じていないかもしれないが、今後きっと遅かれ早かれそういう時期が来るはずだ。そのときに僕の主張がわかってもらえるだろうと確信している。
「走るのだけはダメ」と、皆さんよく口にされるが、僕だって徒競争は万年ペケで運動会のない国に行きたいくらい、走ることに苦手意識を持っていた。さらにロックなるものにハマってからは、不健康の方がカッチョいいとの妙な憧れがあり、不摂生万歳ってな暮らしぶりだった。それが弟の影響で初めて出て以来、ほぼ毎年ランナーとして大会に出ている。現在も寝不足、大酒呑みの大喰らい、宵っ張りのどうしようもない生活ぶりながら、そんな僕でも完走できるのだ。ホンのちょっぴりでもやってみようかと思ったら、笑っちゃうくらいのペースで15分から始めてみるとよい。これ、笑っちゃうくらいが大事。週に1度でいいからとりあえず始めてみて、少しずつ時間を延ばしていく。週に1〜2回を欠かさず続けていれば、3ヵ月もすればほとんどの方が、1時間程度は走れるようになるはずだ。それがおよそ8〜10㎞という距離で、それの約5倍弱を目指せばいい。
去年のホノルルマラソンでは、キャスターの鳥越俊太郎さんが72歳にして、また癌で4度もメスを入れた体で完走したそうだ。それに比べれば今から始めるのは決して困難なことじゃない。始めてしまえば約束しよう「よっこらしょっ」は軽減されて、仕事に張りが生まれる。偉そうに書き綴ってきたが、まだレースは明日で完走はしていない。だが、スタートラインに立つことがまず最初の大きなハードルなのだ。僕は明日、スタートラインにきっと笑顔で立っている。来年のこの大会で、僕と一緒に走るランナーが増えていることを祈りながら完走を目指すぞ。
さて、業務連絡です。チーム『昭和40年男』でエントリーなさった方、また、他チームでエントリーしている方で重複入部を希望される方は、9時55分頃(訂正しました)に写真の場所に来てください。右から2番目のアホ面が待っています。この場所はゴールに向かう最後直線入り口にあるアーチのゴール側で、ゴールから向かって右側にいます。写真を撮って健闘を誓いあいましょう。また、結果を編集部まで送ってください。応援団の方々もよろしくお願いします。では、行って参ります。