BMWは、排気量800ccのエンジンを搭載するスポーツツーリングバイク『F800GT』を、2013年2月22日(金)より発売する。
並列2気筒エンジンを搭載しているFシリーズは、同社のKシリーズやRシリーズの1,200ccに対して800ccと小さく、重量やサイズも抑えられているので、より扱いやすいモデルとして、日本でも人気を集めている。本モデルは、『F800ST』の後継モデルに位置づけられる。
パワーユニットは先代と同様の798ccの水冷4ストローク2気筒DOHCで、最大出力は90ps/8,000rpmと先代モデルに比べ5馬力UP。また、最大トルクは86Nm/5,800rpmとなっている。さらに最新の2チャンネルBMW Motorrad ABSを標準装備している他、加速時におけるリヤタイヤの空転を防止し優れた安定性を提供するASC(オートマチックスタビリティコントロール)や、ボタンを押すだけでリヤホイールのリバウンド・ダンピングを路面状況に合わせて3つの設定で調整する電子調整式サスペンションESAも採用している。
長時間の乗車での疲労を抑え、より快適な乗車姿勢を実現するため、上体が起きたハイハンドルバーと、人間工学的に最適化されたフットレストポジションとしており、765mmという低めのシート高と合わせて、ツーリングでの扱いやすさも増している。
一方、外観もリフレッシュされ、F800のアイデンティティだったヘッドライト周りのデザインを維持しつつ、よりシャープなスタイルへと変更されている。また、前後ホイールもデザインが一新され、より軽量化が図られているという。カラーはバレンシア・オレンジ・メタリック、ダーク・グラファイト・メタリック、ライト・ホワイトの計3色で、価格は139万9,000円。