フィアットクライスラージャパンは『アバルト 500』に新たに595 シリーズの3モデルを導入し、発売を開始した。
アバルトといえば、イタリアのレーシングカーメーカーとして、フィアットの小排気量モデルのチューニングやレーシングカーの製作で1950~60年代にその名をはせた。あのサソリのマークを覚えているクルマ好きの昭和40年男も多いはずだ。もしかしたらアバルト製のハンドルに付け替えていたというカーマニアも少なくないのではないか。現在はフィアットの社内ブランドとして、同社製スポーティグレードなどにその名を残している。『アバルト500』は、『フィアット500』をベースとしたスポーティモデルだ。
今回、新たにラインナップされるのは下記3モデルとなる。
・アバルト 595 ツーリズモ
・アバルト 595C ツーリズモ
・アバルト 595 コンペティツィオーネ
この他、ベースラインとなる『アバルト500』もシートをレザーからファブリックに、エアコンをフルオートからマニュアルへ変更するなどして価格を大幅に引き下げている。
新たに導入された595シリーズは、エンジン最高出力を160馬力にアップ。シャーシも強化されている他、ATモード付きのセミオートマチックトランスミッションを搭載。タイヤサイズも195/45R16 → 205/40R17へ変更され、MTのみの設定で、135馬力の出力をもつ『アバルト500』とは明確な差別化を図っている。快適性と上質感を重視した「ツーリズモ」と、スポーツ性を重視した「コンペティツィオーネ」という異なる2バリエーションが用意され、前者にはカブリオレタイプの『アバルト 595C ツーリズモ』も用意される。価格は319万円から。いずれも右ハンドルのみの設定だ。