特集のテーマを決める編集会議は、毎度産みの苦しみをさんざん味わいながら長時間の戦いとなる。各自がテーマをいくつか持ち寄り、あーでもないこーでもないと意見をぶつけ合う。やっとこさテーマが決まり、さあ詰めようとカタチを作っていくパーツを出し合っていると「このテーマ、だめじゃねーか」なんて、それまでの時間が泡に消えることもしばしばある。今回の特集『俺たちを直撃したメッセージ』は、テーマが出るまでものすごく長い時間を要し、逆に出た瞬間にドバーッとあふれ出るかのごとくパーツが出てきた今までにあまりないパターンで形づくられていった。
テーマが決まってほぼ瞬間的に、沖田艦長を表紙に使いたいと思った。「地球か…」は、まさに直撃されたのではないだろうか? 言葉自体が胸に突き刺さったというわけでなく、それまでの沖田艦長の行動やヤマトの活躍がすべて詰まったすばらしいセリフだった。遊びが許されるなら、あのシーンの沖田艦長に吹き出しをつけてこのセリフが入っている表紙なんか作れたらとも思ったが、そんなことは許されるはずがない。だったら目一杯カッチョいい沖田艦長を使いたいと探しにいくと、今回の特集だったらこれしかないだろうというカットに出会え、晴れて表紙はこのように落ち着いたのだ。めでたしめでたし。
もう1つ無理な注文が僕のなかに芽生えた。『世情』を歌っていたころの中島みゆきさんを使いたい…と。2人を左右に配置してこちらに目線を送っているという、日本中が驚愕するだろう表紙だ。『3年B組金八先生』での加藤勝に手錠がはめられスローになるシーンは、僕らの胸を強烈に撃ち抜いたメッセージだった。流れる『世情』もまた胸に直撃した。そのころの中島みゆきさんを表紙にして『俺たちを直撃したメッセージ』との文字が踊れば完璧じゃないか!! しかも隣に沖田艦長だぜ(笑)。と、実現しない夢を見たのだった。
特集を作り込むのだからと、あらためてあのシーンを見返したのだが、恥ずかしいことに涙が止まらなかった。当時に感じた自分と対峙しながら、いま47歳になっている自分の感情が妙な化学反応を起こしてしまったような不思議な感覚を味わった。ともかく、永遠に語られるシーンに間違いない。
そうそう、お正月にカラオケに行って『ヤマトより愛をこめて』を歌ったら、映像から『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』のシーンの数々が流れてきて、不意打ちをくらった連れが涙を流していた。僕も歌いながら映像に見入ってしまい、ちょっとヤバかったよ。ぜひリクエストしてみてほしい。涙吹く木綿のハンカチーフを用意することを忘れずに。
おじゃまします。
私は42年生まれですが、ヤマト、みゆきさん共に好きです。
ニュースはご存知かもしれませんが、春からのヤマトのエンディングがみゆきさん作曲作詞のようです。
お邪魔します。今回の特集はお子様ランチのような
トルコライスのような大好物満載です。
やっぱりヤマトは「さらば」が一番です。
先日のミナミ秘密基地のヤマトのプラモデル
ヤマト アンドロメダ 超巨大戦艦 ナスカ ゴーランド バルゼー
すべて「さらば宇宙戦艦ヤマト」です。
ニューミュージックと言うジャンルがあったころテレビに出ないアーティスト
に惹かれてました。チューリップ オフコース 他にもいますが…中島みゆき。
3部作と言われる 「臨月 寒水魚 予感」を聞いていました。
その中島みゆきのオールナイトニッポン、
番組の最後のリスナーの手紙から最後の曲へのながれが印象的でした。
名曲「ファイト」の手紙も覚えています。