相撲で全国に知られる両国国技館のスグそばに
江戸東京博物館という江戸文化を知るにはなかなかよくできた施設がある。
ここで4月27日から龍馬伝と題した特別展が始まり、
招待券をいただいたのでちょっくら出かけてきた。
会場に着くとビックリ仰天の150分待ちだと。
とくに27日からの3日間限定で龍馬の写真のガラス原板が展示されていて、
これを一目見ようという行列なのだ。
俺が出かけたのは29日の祭日だったから、
限定展示最終日と相まってもっとも混んだ日なのかもしれない。
とにかくスゴイ混雑だ。
当時の写真は印画紙でなくガラスに焼き付けたそうで、
するってえとこのガラス板の前に生龍馬が長い時間立っていたということになるのだと、
知り合いのカメラマンが熱っぽく語っていた。
えらく感動したと。
俺も龍馬に、まっ、厳密にいうと司馬遼太郎によって繰り広げられた
龍馬ワールドにずいぶんと影響を受けた。
雑誌や歌といった、作りあげている世界にも少なからず影響は出ていると思う。
人間はやる気になればどんなでかいこともできるということを教わった。
独創的な発想力、胆力、行動力とかも。
そのガラス版を見るための150分で、
それ以外の展示物を見るならスグ入場できるとのこと。
全国に散らばっている龍馬および幕末の志士たちのお宝が多数展示してあるそうなので、
十分見応えはあるはずだと入った。
が、人、ヒト、ひとである。
どの展示物にも人がべったりと張り付いていて、動きも遅い。
遠巻きに背伸びしながら見ていると
もの知りクン(懐かしいねぇ、ケンちゃんに出ていたあのキャラだよ)
の如く解説するオジさんに付け回られるし、なんだかなぁである。
人気の薄い展事物をいくつか見て、10分程度で会場をあとにする俺だった。
年齢層は50代が最も多くて高めではあるが、若い女性もけっこう多く目に付いた。
歴女と呼ばれているあの人たちなのか。
悪いことではないよね。
空いてさえいれば、特別展示のガラス版がなくても
十分楽しめるだろうほどの展示物の数だったことはわかった。
〆切を乗り切ったらもう一度出かけてみるかな。