あっという間に日々が駆け抜けていき、もう週末じゃないかと叫んだところで時間は戻ってこない。平成24年の仕事ができるのはもう残りわずか3週間となってしまった。1本の電話からなにかとバタバタさせられるのは師走ならではで、時間をドンドン奪われていく。ただ、このワサワサした感じが無けりゃ1年の幕は閉じねえってもんだ。そんな慌ただしい日々をさらに盛り上げる『昭和40年男』の悪巧みが始まった。
ついさっき出かけてきたのは、東京港区の麻布十番のとあるスタジオだ。お会いした1人は大物プロデューサーの川原伸司さんで、中森明菜さんや井上陽水さんなど、多数のアーティストを手がけた方である。さらに作曲家としても活躍していて、名曲『少年時代』は陽水さんとの共同作品であり、この他にも多くのアーティストに楽曲提供している方だ。もう1人はシンガーの河口恭吾さんで、03年に発売されたシングル『桜』の大ヒットを記憶している方は多いだろう。昭和49年生まれの9つも年下になる。なぜこの2人と『昭和40年男』が絡むことになったのか?
仕掛人は、背中を向けているがワーナーミュージックの制作現場でチーフプロデューサーを務める、ほぼタメ年男だ。ある日、人を介して彼からオファーをいただいた。昭和をテーマにしたカバーアルバムの企画が持ち上がっているとのことで、前述の2人により作業が始まったばかりだとのことだった。まだ詳しく書ける段階ではないが昭和に絡むもう1つのテーマによって、メインターゲットは自然と昭和40年男を含む前後世代となる。候補曲リストを見ると、もう笑ってしまうほどのど真ん中ストレートであり、うれしくなってしまった。そして彼のオファーというのがじつにダイナミックなもので、このカバーアルバムを出すにあたって『昭和40年男』となにか組めないかというものだった。こうしたザックリとしたお誘いが大好きな僕は、ぜひやらせてくださいということになり『昭和40年男』で培ってきた経験やノウハウをこの計画段階で入れさせていただき、制作過程を共に楽しんでしまおうということになったのだ。先日開催した『大阪ミナミ秘密基地』といい、読者さんバンドとのコラボライブといい、ここのところ声をかけていただくことが増えてきたのはうれしい限りだ。とくに今回は大好きなシンガーによる、大好きなテーマ(ああ、言いたい)でのカバーであり、プロデューサーの川原さんもすばらしい仕事をなさる方で、お会いして話を聞けるだけでも貴重な体験となる。
今日はこの3人に河口さんのマネージャーさんと僕を加えた5人が集結して、選曲の詰めと打ち合わせ、そして現在の進捗状況のヒアリングをしてきた。次号からコラボカバーCDとして誌面でも紹介していく。なにか動きがあったらここにも書き込んでいく。ともかく、僕らにとってはたまらないカバーアルバムとなることだろうとワクワクしている。光栄なことに『昭和40年男』の意見を柔軟に受け入れていただける皆さんであり、いろんな提案をさせてもらったぞ。乞うご期待!!