『大阪ミナミ秘密基地』から東京に戻り、その興奮冷めやらぬまま本日は『浅草秘密基地』の開催じゃ。ピンゴが無けりゃ、DJもいない。その他もろもろ演出一切無しだが、僕の心のこもった歌があるぞ、ハハハ。それと本音で語り合えるゆったりの空間だから、ぜひフラッと気軽に立ち寄ってほしい。
さて今日は、そろそろ決着をつけなければならない、3番勝負の最終ラウンドの解説をさせていただこう。これまでに、第1ラウンドのユリ・ゲラー vs 川口浩、第2ラウンドのオールナイターズ vs おニャン子クラブの対決について、出題者の僕の私見を述べてきた。そして第3ラウンドは、昭和40年男ならほぼみんな熱くさせられたのではないだろうか、猪木率いる新日プロレスと馬場先いる全日プロレスの、究極の対決である。
空前のプロレスブームだった我々の時代からその後、根強いファンはいるがあの勢いを完全に取り戻した日は来ていない。誰もが熱くなり学校に話題を持ち込んだという点では、ドリフに匹敵するほどの影響力だったのではないだろうか。テレビで見た興奮を振り返り、熱く語り合った。新しい技が出てくれば学校でその切れ味を試した。まだビデオがなかった時代にみんな研究熱心だったのだ。それにしても、試される方はたまったもんじゃなく、様々な技の実験台になった者にとってはトラウマになっているかもしれない。机を四角く並べて簡易リングを作りプロレスごっこもよくやっていたが、陰湿ないじめに繋がることもあった。これは負の要素だな。
両団体ともに人気を誇っていて、僕ごときのなんちゃってではうかつに解説できないほど当時のマニアは多い。いつだったか『浅草秘密基地』でプロレスの話題が出たときの盛り上がりったらすごかったもの。通好みの試合を持ち出してはその流れをみんなでワイワイがやがやと、つくづく昭和40年男にとってのプロレスの影響の大きさを再確認したのだった。
現在の得票を見ると猪木勢が優勢になっているが、外人レスラーの個性では全日本プロレスは魅力的だった。なんてったってブッチャーだよ。なんかあの黒さと体型、怖いけどなんとなくカワイイ感じがして大好きだったな。「ブッチャーッ」といいながら、同級生ののど元をよく突き上げたものだ。音楽好きになってピンクフロイドを聴いたとき、ふいに入場テーマソングに出会えたのはビックリした。余談ながら『スピニング・トゥ・ホールド』は後にギターの課題曲にもなったりして、それぞれセンスよくセレクトしていたのだ。それと全日のボス、ジャイアント馬場のなんともいえない貫禄に、子供ながら奥底になにかあるのだと感じ取っていた。
一方の新日に関しては、キャラの立ち具合より闘うスタイルで見せる感じがしてもちろんハラハラしながら見た。こちらでの筆頭キャラといえばタイガー・ジェット・シンですな。猪木との確執がどんだけ新日人気に影響を与えたか計り知れない。やらせだって思って見ていた昭和40年男は、はたしているのだろうか。いや、アレはやらせではなかったのだ(笑)。
ヒールレスラーたちが魅力的だな。となるともう1人、キラー・カーンがなんたってカッチョよかった。当時のクレイジーぶりがウソのような飲食店の親父さんになっていて、すごく真面目に働いている姿が見られる。このデカイ体で運んでくるジョッキは、まるでぐい飲みグラスのごとく小さく見える。他人まかせにしないで、ほとんど店に出ているはずだからファンの方はぜひのぞいてみるといい。料理はさすが元プロレスラーだというガツンとした味付けとボリュームがすばらしかったのだが、残念ながら今月の22日で閉店するようだ。
かなり脱線したがみなさん、僕らを熱くさせてくれたプロレス団体対決に決着をつけてくれ。
地震のあった12月7日に「居酒屋カンちゃん」寄せていただきました。とても、嬉しかったです。友達と2人で尾崎豊さんの愛したカレーを食べました。マスターのキラー・カーンさんとも久しぶりにお会いできました。新店舗についてはまだ検討中で決まっていないようでしたが、次の店も楽しみです。
当時私の周りは猪木派、藤波派、長州派の三派が主流でした。
で、私は一人カーン派!
ちょっと背中を丸めて相手を睨み付け・・・ってのに痺れました。
なんたって「アンドレ・ザ・ジャイアントの足を骨折させた」男ですから!
で、この「ちゃんこ居酒屋 カンちゃん」ですが、ず~と行ってみたかったのですが、いかんせん私は酒が飲めない!そして酒飲みの友人がいない!(あ、酒飲まない友達もいないかもw)