ストラトキャスターとテレキャスター(もどき)。

ストラトキャスターとテレキャスター。来週の日曜日に迫った『昭和40年男』と読者さんのコラボイベントで、どっちを使うか今猛烈に悩んでいる。左が17歳のときに買ったトーカイのテレキャスターのコピーモデルで、右が都立高校に行くなら買ってやると言われてまんまと手に入れた、フェルナンデスのストラトキャスターのコピーモデルである。両方ともにもともとはアメリカのフェンダー社が開発したモデルで、ロックミュージックを支えてきた2大名作モデルと言っていいだろう。ギターに詳しくない方でも見たことはあるでしょう。それらの国産パクリモデルであり、ほとんど価値はないが、僕の大切な宝物だ。

まだハードロックにハマっていた中学生の僕が、リッチーブラックモアに憧れて買ってもらったのがストラトキャスターである。グレコの一番安かったレスポールのコピーモデルとコイツの2本で、中学卒業時に初ライブを行なった。オープニングはなんと『君が代』で、右のストラトキャスターをグワングワンと鳴らしながら弾いたのだった。ハハンと今笑った方、そうです、ジミ・ヘンドリックスのアメリカ国家のパクリですよ、ハハハ。パクリモデルを使ってパクり演奏で始まった音楽人生ってことになる。まあ、中学生の思いつくアイデアなんてそんなもんでしょう。『君が代』からそのままパープルの『ハイウェイスター』につないだ演奏が、僕のライブデビューだった。あれから32年の月日が流れて、趣味レベルであるものの今でもバーで弾き語りを続けていて、たまにライブハウスで歌っているのだからよく続いたものだと我ながら感心する。

ハードロックなんて子供じみたことができるかと、ストーンズが僕の中に強烈に入ってきた(先日こんなことも書いた)のは、高校2年生の時だった。ハードなものや甘ったるい音楽の完全否定が始まって、シンプルなカッチョいいものにドンドンハマっていった。そんな頃に名画座でストーンズのライブフィルム『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー』を観て、キースが使っている姿に痺れて買ったのがこのテレキャスターモデルだ。傷だらけなのは、その後の僕の音楽人生のほとんどを支えてきたギターだから。大阪に移り住んだときもコイツが相棒だった。

昭和40年男たちの周辺世代が、ギターブームを支えた層らしい。きっとクラスで何人かはハマっていたこと記憶があるだろう。僕らが中高生くらいをピークに、エレキギターの国内出荷量は減少の一途をたどっている。ギターヒーローが次々に出てきた、ハードロックブームと重なったことも大きいだろう。そして僕ら周辺世代は物欲が強かったことが大きく、その欲求を満たすスタイルと所有感が罠だったのだ。

来週末のコラボイベントは呑みがメインのパーティであり、僕のライブはそのツマ程度のものだがやるからにはしっかりと歌いたい。ある程度の意味を持たせて7曲を演奏することに決めた。どっちのギターを使ってもしっくりする選曲だからよけいに悩ましい。ちょっとPRさせてもらうと、残り席はわずかとなった。小さな規模の呑み会なんで、気軽にエントリーしてくれいっ。取材現場の話なんかも暴露する予定だから、撮影、録音は禁止とさせていただく(笑)。

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1件のコメント

  1. どちらのギターも思い入れが・・・自分にもあります~(笑)
    平等に・・・両方使いましょう!!

    25日ですが子供さんを連れて参加してくれる方もいます~
    まだ若干ですが、お席がありますので皆さん気軽にエントリーを!
    一緒に飲みましょう!!

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