円谷プロダクションは、来年2013年に創立50周年を迎えることを記念して『快獣ブースカ』(1966年)、『アンドロメロス』(1983年)、『電光超人グリッドマン』(1993年)の3作品のDVDをリリースする。
円谷プロといえば、すぐに思い浮かぶのはウルトラマンシリーズだが、これ以外にも数々の作品を展開している。そうした作品の中から選ばれたのがこの3作品というわけだ。ここではそれぞれの作品について簡単に紹介しよう。
『快獣ブースカ』は発明好きの小学生、屯田大作がペットのイグアナに飲ませた“クロパラ”をきっかけに快獣ブースカが誕生するという物語。温和で力持ち、伸縮自在で飛行能力や超能力を持ったブースカを中心に、SF、ファンタジー、コメディなど、あらゆる要素が詰まった作品。昭和40年男が1歳のときが初放映となった白黒作品ながら、再放送もされているようなので、こちらで見たという御仁もいることだろう。日本テレビ系で全47話が放送された。DVDは『COMPLETE DVD-BOX』としてのリリースで発売は2013年3月22日(金)。価格は2万4,150円だ。ちなみに、11/9にはYouTube公式サイト『ブースカちゃんねる』もオープンしており、リメイクされた新デザインのブースカも続々登場している。
『アンドロメロス』は、1981年にウルトラシリーズの外伝的作品としてスタートした小学館の雑誌連載企画。約2年に渡る誌面展開や、全国規模でのショー展開等を経て、83年にTBSでテレビシリーズとして全45話が放送された。映像中で語られる事はないが、4人の戦士が属するアンドロ警備隊は、ウルトラマンの故郷M78星雲の宇宙警備隊の兄弟組織であるという設定を持つ、ウルトラシリーズとの関連作品だ。特撮作品としては初めてVTR撮影に挑戦したという意欲作としても知られている。DVDは全4巻、2013年2月、3月に2巻ずつリリースされ、価格は各巻1,890円となっている。
『電光超人グリッドマン』は93年放送と新しいが、今こそ再見したい作品。TBS系で全39話が放送された。まだインターネットが普及する以前ながら、通信技術やコンピュータウイルスといった要素を取り込み、そうした環境が当たり前となった今となってみると現代社会が抱える問題を予見した、先駆的とも受けとれる作品だ。DVDは全8巻で2013年1~4月の毎月21日に2巻ずつリリースされ、価格は各巻3,990円となっている。
どの作品もウルトラシリーズとは違った魅力を持っており、円谷の歴史を知るうえで特撮ファンなら見逃せないものばかり。このチャンスにぜひ入手しておきたい。