昭和40年生まれの映画監督・樋口真嗣が、犬童監督と共同監督を務めた映画『のぼうの城』が全国公開となった。
同作は、武蔵の国、忍城(おしじょう)の城代・成田長親(写真・野村萬斎)が、天下統 一を目指す豊臣秀吉の2万の大軍を相手に、たった500の兵で圧倒的な戦いを見せた史実を描いた作品だ。野村萬斎をはじめ、佐藤浩市、榮倉奈々、山口智充、成宮 寛貴、上地雄輔、山田孝之らが出演し、犬童一心とともに、昭和40年男・樋口真嗣が監督を務めている。
樋口は『週アス PLUS』の連載コラムで自身の手がけた同作について、こんなことを綴っている。
同作は、城への水攻めシーンが東日本大震災の津波を連想させるとして、公開を1年以上延期していた。そしてこの度、水攻めシーンのうち、人が流れにのみ込まれる数十秒間を監督の提案でカットし、エンドロールで流す現在の行田市の風景には、満開の桜の映像を加えたのだそう。製作から4年を経て、公開された同作。樋口の渾身の作を観に劇場に足を運びたい。
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