Panasonicは、ミラーレス一眼カメラ LUMIX Gシリーズのフラッグシップモデル『DMC-GH3』を12月13日より発売する。
2009年に発売した『LUMIX DMC-GH2』の後継に相当するモデルで、LUMIX Gシリーズで初のマグネシウム合金ボディや防塵防滴を実現。さらにバッテリーグリップをラインナップするなど、より高グレードなモデルに生まれ変わっている。
外観では一回り大きくなって、デジタル一眼レフを思わせる本格的なボディとなったのが印象的だ。コマンドダイヤルも従来機は1つだったが、前1つ、後ろ2つの3ダイヤル方式となって大幅に操作性が高められている。
撮像素子は、有効1,605万画素の解像度を持つ新開発 Live MOSセンサー。ダイナミックレンジ、S/N性能が改善されている他、常用ISO12800、拡張時はISO25600まで増感できるようになった。また、布地などの細かい模様で偽色の発生を抑えるローパスフィルターも新設計された。最近の高画質モデルでは、ローパスフィルターを排除する割り切った設計思想もみられるが、本機はセンサーが持つ解像力を最大限に引き出しながら、モアレを低減させ、忠実で立体感のある描写性能を追求したとしている。これに高速画像処理エンジン・ヴィーナスエンジンを組み合わせている。
また、大きな特徴として、動画性能の充実化が挙げられる。フレームレートは滑らかな映像表現を可能にする60p(プログレッシブ)に対応しながらも、高ビットレート72Mbps(ALL-Intra)・50Mbps(IPB)に対応したMOV形式の動画記録モードも搭載。さらに音声記録はドルビーデジタル(AVCHD形式)、非圧縮リニアPCM(MOV形式)にも対応し、臨場感ある録音機能にも配慮されている。また、従来機『DMC-GH2』に搭載のフルタイムオートフォーカス、マニュアル露出設定を可能にするクリエイティブ動画モードも引き続き採用されている。
そして、ファインダーと背面モニターには高いコントラストと、高速応答性が特徴の有機ELディスプレイを新採用。背面モニターは3型の約61.4万ドットのフリーアングル構造となっており、日中でも広いアングルでの撮影に活用できる。さらに静電タッチ式タッチパネルなので、さまざまなシーンで新たな撮影アイデアが浮かびそう。
新機能、新要素が多数盛り込まれた『LUMIX DMC-GH3』、カラー展開は黒、価格はオープンだが実勢価格はボディ単体で13万円前後の見込みだ。