ニコンは、レンズ交換式のミラーレス一眼カメラ『Nikon 1 V2』を11月に発売する。
2011年10月に発売した『Nikon 1 V1』の上位モデルに当たる(『Nikon 1 V1』は併売)。背面の液晶ディスプレイに加えてファインダーに液晶画面を使用したEVF(電子ビューファインダー)を内蔵し、内蔵ストロボも搭載。大型グリップを装備した角ばったメカニカルな外観も大きな特徴だ。また、新たにモードダイヤルを装備するなど、操作性にも配慮がみられる。
撮影機能については新たに「スロービュー」機能を搭載。カメラがキャプチャした画像をスロー再生する機能で、シャッターボタンを半押しすると撮影した40枚の画像をスロー再生し、シャッター全押しで決定する。シャッターを押したコマ以外は記録されない。再生される動画を見ながらベストな一瞬を静止画として切り取ることができるとしている。また、動画撮影中の露出モード(P/S/A/M)変更が可能になっており、さらに動画撮影中にフル画素の静止画撮影も同時に行なえるという。
撮像素子のサイズは1インチ(13.2×8.8mm)、画素数は有効1,425万画素。『Nikon 1 V1』の1,015万画素からさらに高画素化されている。これに新開発の画像処理エンジン・EXPEED 3Aを組み合わせ、最高ISO感度も従来の3200から6400に向上している。
AFは『V1』と同様の位相差とコントラストによるハイブリッドAF方式。測距点も位相差73点、コントラスト135点と同じだが、電子シャッターを利用したサイレント撮影機能が新採用されている。
数々の新機能を搭載し、上位モデルとしての存在感を加味させた本モデル。価格はオープンで、ボディ単体での実勢価格は9万円前後の見込み。カラーは黒と白の2色が用意される。