【S40News!】焚き火で煮炊きしながらスマホを充電。

アウトドア用品を販売するモンベルは、たき火で発生した熱を電気に変換し、スマホなどの充電ができるキャンピングストーブ『BioLiteキャンプストーブ』を発売する。

小枝や小さな薪などを燃焼室の中で燃やすことで熱エネルギーを電気に変換することができ、発電された電気を充電する。そればかりでなく、その電気でファンを稼働し、燃焼室の中に空気を送り込むことで燃焼効率を向上させるという製品だ。ファンを回すのに十分な電力が蓄えられた後、余剰電力がUSBポートを通じて外部機器の充電に利用可能となる。ガスやガソリンなどの化石燃料を使わなくても強力で安定したたき火ができるうえに、発電も可能という画期的な機能から、防災用品としても活躍できそうな一品。

気になる発電の仕組みだが、焚き火の熱を電気に変換しているのはペルチェ素子と呼ばれる半導体だ。これは物体の温度差が電圧に直接変換される熱伝効果を使った半導体で、2種類の金属の接合部に温度差を与えると、片方の金属からもう片方の金属へ電圧が発生するゼーベック効果”を利用している。反対に電流を流すと両端に温度変化が生じるため、CPUなどの冷却にも使われているのはご存じの方も多いだろう。

このペルチェ素子によって生じた電気をファンや電子機器の充電に利用する『BioLiteキャンプストーブ』、i-Phone4Sなら約20分間の充電で約1時間の通話が可能だというからけっこう使えそう。

もちろんスマホにかぎらず、USBで充電できる機器ならMP3プレーヤー、LEDライト、充電池などにも利用可能だ。アウトドアで煮炊きしながら充電できる不思議なアイテムの価格は1万6,300円。すでにモンベルの公式サイトでの受注を開始しており、年内入荷を予定しているとのこと。

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