【タメ年たちの大活躍!】歌舞伎役者・中村橋之助の秋巡業が開始。

11月1日より始まる『平成24年度 松竹大歌舞伎』。橋之助は上段右。

昭和40年生まれの歌舞伎役者・中村橋之助が、11月1日から東日本大震災の被災地 岩手県一関や盛岡、仙台をはじめ全国20ヶ所を巡業する。

橋之助は、1970年『柳影沢蛍火(やなぎかげ さわの ほたるび)』の吉松君で、本名の中村幸二を名乗って初舞台を踏む。80年に『沓手鳥孤城落月(ほととぎす こじょうの らくげつ)』の裸武者石川銀八ほかで、三代目中村橋之助を襲名。夫人は、三田寛子で、長男中村国生、次男中村宗生、三男中村宜生と、3人の息子全員が歌舞 伎俳優としての道を歩みだしている。

今回の秋巡業での演目は『弁慶上使(べんけいじょうし)』と舞踊『手習子(てならいこ)』で、これに『歌舞伎のみかた』が付いたものになるのだそう。『弁慶上使』は、弁慶が稚児時代に、おわさとの間に生まれ音信不通だった娘 しのぶを、主君源義経の正妻・卿の君の身代わりに殺す悲劇を描いた物語で、橋之助は弁慶役を演じる。公式Webサイトによると、橋之助は以下のように舞台にかける意気込みを話している。巡業は、11月1日の東京公演を皮切りに、大阪、北海道、秋田、岩手、宮城、新潟…と続き、25日に香川で千秋楽を迎える。最寄りの劇場で開演される際は足を運んでみてはいかがだろう。

「弁慶は、”弁慶の立ち往生”といわれるように最後まで義経に大変よく仕えた、強い男の象徴ですが、 不思議なもので歌舞伎に出てくる弁慶は舞台上で必ず泣くんです。『弁慶上使』でも、弁慶のおおらかさ、大きさが見え隠れするようにしたい」と話し、初役の 際(平成17年12月歌舞伎座)には、父である七世芝翫に”物語”のくだりを教わったこと、またその公演中に工夫したように、引っ込みは時代らしさを出す ために、通常の黒御簾の合方ではなく、義太夫でと考えていることなどを明かしました。

(『歌舞伎公式総合サイト 歌舞伎美人 かぶきびと』より)

■松竹大歌舞伎

11月1日(木)〜11月25日

※公演日程やチケットなど詳細は「コチラ」で確認を。

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