次号の特集は『俺たちが影響を受けた男たち』という、ヒネリも仕掛けもないまっすぐストレートなタイトルでお送りする。8人を厳選し、これまで4人のネタバラし予告編を綴ってきた。いかりや長介さん、永井豪さん、甲斐よしひろさん、そして忌野清志郎さんだ。ここまでの4人だって異論反論があるタメ年男はいることでしょう。なんでドリフから長さんなんだとか。RCなんかまったく興味がなかった、エロ漫画なんか読むはずないだろ(そんなヤツいないか)とかね。編集部でアーでもないコーでもないと議論の核にしたのは、昭和40年ならではの影響と言えることだ。甲斐よしひろさんのだったら先日書いた通り、『HERO~ヒーローになる時、それは今』のヒットが昭和40年男にとって中学1年生だったことは、他の世代よりも大きな受け止め方をしたからと論破できる。長さんだったら、僕らのリーダー像を小学生自体に自然と教えてくれたと考えてのことだ。まあ、グダグダ言っても異論反論があるのは仕方ない。編集部内でもケンケンガクガクだったのだから。
てな前ふりで今日ネタをばらすのは矛盾にも取られるかもしれないが、沢田研二さん、我らがジュリーだ。なんだよ、偉そうに言ってて結局ベタベタじゃんとの声が聞こえてきそうだが、俺たちにとってジュリーだけはやっぱり外せない存在だった。王さんも長嶋さんも、アントニオ猪木もミックジャガーも永ちゃんまでも外したのに、この方だけは日本中のスーパースターでありながらにして、昭和40年男にとってなくてはならない存在である部分を見出したのだ。
僕らが歌謡曲とロックの間を自由に行き来できたのは、ジュリーの存在がなかったらずいぶん遅れていただろう。これが昭和40年男がジュリーを独占できる、唯一のポイントである。独占といっても上下何年かのベルトは、甲斐さんより太いかもしれないが『勝手にしやがれ』を小学生にして飲み込ませてもらえたのは、あまりにも影響大である。昭和40年男たちに、あなたにとっての歌謡曲ベストワンは?と問えば、ほとんどがというと大げさかもしれないが、この曲がきっとナンバーワンになるだろう。そのくらい存在感の大きな曲である。さらにジュリーがすごいのは、この絶頂期が単なる山場でなく、たくさんのピークを自ら作り続けたことだ。
『TOKIO』以降のギンギラしているのもジュリーらしければ、『時の過ぎ行くままに』もまさしくジュリーだ。シングルごとに七変化を魅せるあのパフォーマンスぶりも、今になって思えばプロ根性なるものを僕らに標準装備してくれた。これほどのアイドルでありながらのシンガーは、ジュリー以降でていない。という意味で、昭和40年男だけにとってスゴイ存在と位置づけていいのではないと、今回の8人に加えた。
さて、ジュリーの名曲多数あるが、僕はわりと『TOKIO』以降にも好きな曲が多い。『お前にチェックイン』『麗人』『背中まで45分とか』ね。そうそう、『渚のラブレター』もすばらしい。でもね、カラオケで歌うのは『勝手にしやがれ』と『追憶』なのは、やっぱり僕ってそういう古いヤツなんです。
ジュリーと聞いて再びお邪魔しました!
カラオケでは「危険なふたり」「カサブランカ・ダンディ」が十八番です。
本当に、「我らがジュリー」ですよね!
そんなんです、我らがジュリーです。昭和40年男が終結して、ジュリー縛りのカラオケ大会を催したら盛り上がるでしょうね。
3年前にコメントしました。
以来、ずーっとお待ちしていました。
買います。
3年間も待ち続けてくださったわけですか、ありがとうございます。ぜひじっくりと読んでみてください。
初めて買ったEPレコードが♪「勝手にしやがれ」でした!
あのイントロ・・・、う~ん何もかも懐かしい・・・
沖田艦長になってしまった(^_^;)
おおっ、初シングルがそうですか? 僕はシングルを買った覚えがないんですよ。沖田艦長になる気持ちわかるなあ。最近僕もなってばかりいますもの。
「六番目のユ・ウ・ウ・ツ」があまりにカッコよかったんで、高校のときバンドでやりましたよ。「TOKIO」もやったなぁ。
そうですね、ハッハッハですよね。あの辺は目指せ宇宙人の時代ですよね。