タイトルのコピーでCMが流れていた頃(高校生くらい?)は、まさかここまで「や〜るもんだ」になるとは思ってもみなかった。というのも昨日の『浅草秘密基地』でのこと。すごくうれしい再会があった。
舞台である『FIGARO』の扉が開いた向こうに見覚えのある女性が立ったまま、僕に視線を送っている。記憶と繋がるまで時間にしたら2秒くらいだっだろうか。「おーっ、スゲー久しぶり」と迎え入れたのは、幼稚園に一緒に通った幼なじみのキミちゃんだった(爆笑)。彼女はクリーニング屋の娘で、コッチは電気屋の息子と、互いに商店を営んでいたせいか親同士の仲が良く、家族ぐるみで一緒に遊びにいったりもした仲だ。当人同士も幼い頃はちょくちょく遊んだ。歩いて1分ほどのご近所の2人だったが、道1本はさんでいたため別々の中学へと行き、長いこと言葉も交わすことなく時間が流れていった。バッタリと再会したのは20歳のころで、バイト先の上野の居酒屋、まだチェーン店が今ほど乱立していない時代に下町の若者を支えた『あいうえお』だった。そのときに会話を交わして以来、27年の月日が流れたことになる。
たまたまネットで見つけて、近所だからと遊びにきてくれたのは、今も互いの親同士が仲よしだからというのが大きい。「いつも母がお世話になってます」だってさ。母親を実家にひとりぼっちで残しているのが共通であり、その親不孝を慰め合いながら、そしてよき友として付き合ってもらっている感謝の気持ちを交換したのだった。受け入れる気持ちはコッチにあるものの、地元を離れらない親たちの気持ちもよくわかる。その要因はご近所付き合いであり、そのもっとも仲のいい者同士の息子と娘で困ったものだと言い合っている、なんとも不思議な会話が成立していた。たぶん同じような悩みや心配を持つタメ年たちは多いことだろう。
昨日の会場にはもう1人小学校の同級生がいたから、他の参加者には申し訳ないと思いつつ、懐かしの昔話に花が咲きまくった。いやあ、同窓っていいものですな。
デジタル社会のもっともいい部分の1つだ。何げなく見つけてコンタクトをとってきてくれ、再会して盛り上がる。今後ますます繋がっていく感じを楽しめるのだろう。こんな過渡期にいる我々は、やはり幸せだなと思う。アナログのよさを知り尽くしていながら、デジタルのよさも享受できる。なーんて偉そうに語っている僕のデジタルスキルは最下点だが。バイト先や大阪時代の連中とも、いずれ繋がっていけたらいいなあ。