昭和40年生まれの現代芸術家・ヤノベケンジが、原発事故からの再生の願いを込めて制作した『サン・チャイルド』が福島空港のロビーに展示されている。
原発事故後、ヤノベは「再生・復興を目指す人々と世界に向けて力強い勇気と希望を贈りたい」と願いを込めてこのモニュメントを制作した。京都造形芸術大学の学生とともに制作した『サン・チャイルド』(右の写真)は、高さ約6メートル、重さ約1トンあり、黄色の防護服を着てランドセルを背負った子供の像だ。
サン・チャイドルは、青い瞳を輝かせ、空を見上げている。胸にはガイガーカウンターが付けられ、その数値には「0」と表示されている。この数値「0」と黄色の防護服には、防護服を脱いでも生きていける世界を希求し、いつの日か放射線量がなくなる世界がきてほしい、そんな願いが込められているのだとか。
ヤノベは以前に、自身のtwitterでこのようにつづっていた。「僕がここに作品を持ってきたのは、福島の皆さんに見てもらうためではありません。この福島の地から、福島の皆さんと一緒に世界に向けて発信するために、『サン・チャイルド』を運んできました」と。展示は9月23日まで福島空港のロビーにされているので、機会のある人はぜひ足を運んでみてほしい。
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■ヤノベケンジ(@yanobekenji)on Twitter