少々しつこいが、やっぱりうれしい独立創刊の日がもうすぐそこに迫っている。独立創刊についての解説はこれを見ていただければなんとなくは理解できるはずだ。今日は雑誌ジャンキーにはたまらない(!?)、この独立創刊にまつわるマニアックな話をしよう。
雑誌の表紙まわりにはわけのわからん暗号がいくつかある。まずは裏表紙を見ていただこう。バーコードとその横に二列の数字が並んでいて、下段は税ぬき価格。そしてこの上段の13桁が整理番号で、5桁目から9桁目までに並んだ数字が管理用番号、すなわち雑誌コードで、これを抜き出して『雑誌06018ー8』との文字が近くに見つかるはずだ。この数字の『ー8』は8月号増刊を意味するもので創刊号からコレクションしていただいている方の14冊の最初の5桁はすべて同一である。問屋担当は交渉テープルにつくなり、この番号を告げると、パソコン上に出てくる販売データを元に、次号の発行部数をあーだこーだと議論する。臨時増刊で発行を続けてきた『昭和40年男』にとって、元となっていたバイグ雑誌『タンデムスタイル』に付随していた番号で、次号から新しい数字に変わる。縁起のいい番号だとうれしいが、どうなることやら。
さらにその横に付いた○で囲んだLに続く数字はこの日までは書店に置いてほしい、返本しないでくれというメッセージであり、逆にこれを超えての返本は出来ない場合があるから注意してくださいとの意味も含んでいる。
表紙に目を移してもらうと、上の方にすごーく小さな文字で入っている、『平成○年○月○第三種郵便物認可』とは、他の雑誌でもよく見るだろう。最近老眼でよく見えんという読者諸氏も多いことだろうが、これは郵便局に届け出をして認可を受けると安い郵便代で運んでくれるというもの。定期刊行物の送料を安価にすることで、文化レベルを向上させようとの日の丸制度である。上部に入れるのはちょっぴり切った封筒で、認可を判明できるようにだ。だが最近は、民間の宅配業者によるサービスの方が安く送れるため、とくに認可の必要がなくなっていて『昭和40年男』は取得していない。
さらに老眼にはつらい小さな文字で『タンデムスタイル○月号増刊』の文字が入っているが、次号から消えるのはもちろん独立したから。そしてさらに、今日もっともマニアックな話で、最新号であれば『第13巻12号(通巻181号)』との文字を見ていただきたい。最初が『タンデムスタイル』が創刊してからの年月で13年目を示す。その次は元である『タンデムスタイル』と『昭和40年男』など増刊を足して、今年12冊発行したとの意味だ。最後の通巻はこの13年の間で、臨時増刊を含めた『タンデムスタイル』のコードでこれまで181冊の雑誌を世にリリースしたことを表しているのだ。おーっ、パチパチパチ。
この小さい文字ながら、次号に大きな変革が起こることになる。『第1巻1号(通巻1号)』になるのだ。『昭和40年男』読者なら見逃したくない、気持ちのよい数字での発行となる。ねっ、ねっ、買いでしょ? マニアックな話におつき合いいただきありがとうございました。
勉強になりました、先輩!
では、「9月11日発行」という意味は、「9月11日まで置いてほしい」ということなのでしょうか?
なんか、紛らわしいですよね。