PTP社は、一週間分のすべてのTV番組を録画でき、それらを様々な方法で検索できる新しい視聴スタイルを持つTV、『SPIDER』の家庭用サービスのティザー広告を開始した。
『SPIDER』は、PTPというベンチャー企業が法人向けに2007年から独自に展開してきたTV製品・サービス。TV番組の全録というだけでも当時は珍しかったが、『SPIDER』がさらに画期的だった点は、数多くのTV番組の中から、放送時間、放送局、出演者、地域名、番組内容など、ありとあらゆる番組情報と番組を紐付けし、横断検索ができる点にある。好きなタレントや俳優が出演した番組だけをすべてチェックしたいといった用途に非常に便利だ。しかもCMまで含めたすべての放送がチェックできる。
現在は一部法人のみのサービスとなっているが、これを全国展開して家庭でも使えるようなサービスにしていくというのが今回のティザー広告の趣旨である。番組情報をデータベース化し、一部の番組情報のないローカルなものは新たに情報化していくとのこと。これまでの「いつも見ている番組」「たまたま放送されていた番組」を観るという視聴スタイルから、観たい番組を探して、観たい時に観るという新しい視聴スタイルが可能になる。普及すれば視聴者にとっても制作・放送側にとっても互いにWin-Winの新たなサービスだといえるだろう。
詳しい内容については未発表ながら、2012年内の発売が予定されているとのこと。TVと共に育ってきたといっても過言ではない昭和40年男としては、『SPIDER』でどのようなTV視聴体験が得られるのか興味のつきないところ。新世代TVの登場に期待だ。