東日本大震災で津波に流されず残った『奇跡の一本松』の保存のため、昭和40年生まれの岩手県陸前高田市の戸羽 太市長がFacebookで募金を呼びかけている。
東日本大震災当時、岩手県陸前高田市の近辺にあった7万本の松が全滅した。この松林はもともと、約350年前に農作物を海風から保護するために植えられ防潮林で、津波で防潮林が根こそぎ流されたなか、奇跡的に樹齢270年の松の木、1本だけが残った。しかし残念なことに、この松は生き残ったものの、海水をかぶり根が腐りはじめ、腐食を止めることはできず、昨年12月中旬にこの松の木の再生は不可能だということが発表され、陸前高田市はこの松をどうするか議論を重ねていた。そして最終的に戸羽市長のくだした決断は“永久保存”だった。
戸羽市長は「奇跡の一本松を希望に、力強く再建に向かう姿を世界に広く知らせたい」と強調し、まだ本格的に回復をしていない陸前高田の街のさらなる復興に向けての思いをこめた。しかし、この木に防腐剤を塗るなど防腐処理にかかる金額はおよそ1億5,000万円。復旧が至急で、市の予算を使えない状況であるため、戸羽市長はFacebookで募金を呼びかけることにした。戸羽太市長は「心の支え、まちづくりの希望の象徴として一本松を残すため、多くの方に参加して欲しい」と話す。募金は7月10日より始まっている。この松の木の下で、松の木を希望に、日々がんばっている人たちがいる。タメ年市長の呼びかけにぜひ耳を傾けたい。
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