石ノ森章太郎の代表作であり、未完のまま遺された『サイボーグ009』。それを完結させるべく、3人の昭和40年男の手によってプロジェクトが進行している。
1つは、石ノ森が遺した小説原稿と膨大な構想ノートや資料をもとに、4月より小学館のクラブサンデー無料WEBコミックサイトで配信されている『サイボーグ009 完結編 conclusion GOD’S WAR』。同作は、石ノ森の遺言により、劇作家・演出家の小野寺丈(昭和41年1月生まれの昭和40年男)が構成を担当し、作画は石ノ森の元アシスタントで昭和40年生まれのキャラクターデザイナー・早瀬マサトが務めている。
第1話〜3話は配信終了しているが、現在、4話の『サイボーグ003〜ありえざるもの』の前編が配信中で、8月10日から後編が配信される。また、小野寺が書き下ろした小説版も角川パブリッシングから第1巻と2巻が9月25日に、第3巻が10月25日に発売される予定だ。
もう1つは、映画監督・神山健治(昭和41年3月生まれの昭和40年男)が完全オリジナルストーリーでアニメーション映画化に挑戦した映画『009 RE:CYBORG』が10月27日より全国公開される。同作は、原作漫画が描かれた時代から30年の時を経た2013年の現在が舞台で、かつて世界を危機から救った9人の00ナンバーサイボーグたちが、同時多発爆破事件をきっかけに再集結し、新たなストーリーが展開される。
神山は「石ノ森先生が終わらせなかった原作を、改めて咀嚼し直して完結させた上で、今後も新たなクリエイターの手によって生き続けられるように『009』とは何かを問う形にできたら」と意気込みを語っている。
3人の昭和40年男によって『サイボーグ009』が現代にどのように蘇るのか、非常に楽しみだ。WEBコミック、映画ともぜひチェックしてみてほしい。
■劇作家・演出家 小野寺丈『JOE company』
■映画監督・神山健治(@kixyuubann)on Twitter
■キャラクターデザイナー・早瀬マサト(@hayasemasato)on Twitter
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