雑誌の大きな収入源である、広告がまったく取れなかった。
バイク業界を長年かけて攻略してきた俺たちだが、
それ以外の業界にはほとんどつてがない。
大手代理店とのビジネス上の取引もないから、
広告営業はまず直接企業に電話をかける(おう、なんと原始的なんだ)。
「新創刊誌なのですが、広告ご担当の方いらっしゃいますか?」
これでほとんどの企業は断わる。
「雑誌はねえ、今ほとんどやっていないんですよ」とかね。
その企業の雑誌広告を見ながら電話しているのに、
なんとも悲しいセリフだったりする。
ここでも無名出版社の悲しさも感じる。
大手だからラクに広告営業ができるとは言わない。
どんな雑誌だって大変な苦労をしながら営業活動しているはずである。
だが、俺たちにはその苦労をするチャンスさえくれない。
このご時世に、聞いたこともない出版社の話を聞いている暇なんぞないというのが
ホンネのところだろう。
景気低迷下で人減らしが進行していて、大概のところは以前より忙しい。
さらに、予算も厳しくなっていることもいうまでもなく、
削ることはあっても新規で加えていくということは難しい。
「資料を送ってください」
こう言ってくれるところがたまにある。
ここでもビックリさせられるが、
メールでなくFaxで送るようにと指示を受ける。
想像するに、メールアドレスを教えると次々と提案を受けることになるから
うざったいということなのだろう。
だからFaxなんだろうね。
さらに驚愕なのは担当者の名前すら教えてくれないところまである。
言い訳になるが、こっちには時間がない。
広告関連の仕事環境の激変ぶりはすさまじいものがありますよね。景気の問題、メディアの変化、企業のスタンス、クリエイティブに求める要素、などなどあげていったらキリがない。でも、いつの時代も中心にあるものは情熱だと思っています。ただ、それさえも枯渇しているような昨今…、お互いに力強く邁進していきましょう。
自分も売れない月はバイトしています。
大手印刷会社で化粧系の広告デザイン。
広告を取ることの大変さを痛感しています。
そして本業のアクセサリーを制作している立場から
ムック本に広告をお願いする側にも立ちます。
制作する側と広告を依頼する両方を経験でき、
自分の役にもたっています。
掲載料払ってもらえれば、後は反響がどうだったとか
さらに掲載してその後をどうつなげていけばよいかなど
まったく連絡もくれない代理店にも会いました。
それとは逆に、反響はあったか、
今後ブランドとしてどう進んでいくのか?
今年のコンセプトは?等
親身になって考えてくれる代理店。
とても参考になりました。
広告を取るのは大変でしょうが、
こんな時こそ頑張ってくださいね!
このご時世に広告を出してくれるお客様こそ
末長くお付き合いしていける方かもしれませんよね!
出会いを大切にしてくださいね。
誌面協力いただいたうえに、アイデアまでありがとうございます。
“突破口は必ずある”
いい言葉ですねぇ。
そう信じてがんばっていきたいと思います。
2号61ページで紹介して頂きましたものです。同業者として表周りまで広告がなかったので心配していました。私も編集と同時に雑誌の広告営業も長い間やってきましたのでよくわかります。例えば、厚生労働省に聞いて、昭和40年生まれの年金はいくらの受給になるのか?どんだけ払ってないとヤバいのか?などを特集して、それを補う民間保険会社の商品などの企画をぶつけるなど、まだまだ方法はあります。是非がんばってください。突破口は必ずこの雑誌にあります。