パナソニックは、明るいF1.4のレンズを搭載したハイエンドコンパクトデジタルカメラ『LUMIX DMC-LX7』を8月23日より発売する。
デジタルカメラ市場は一眼レフと高級コンパクトモデルへの二分化が進んでおり、なかでも成長カテゴリーとして高級コンパクトモデルは注目を集めている。代表機種としては、キヤノン『G1X』、ソニー『DSC-RX100』、富士フイルム『X10/X100』、オリンパス『XZ-1』、ニコン『COOLPIX P310』、リコー『GR DIGITAL』、シグマ『DP2 Merrill』などがあり、各社共にこのカテゴリに魅力的な製品を投入している。F値の小さい明るいレンズと、普及モデルよりも大きめの撮像素子、そしてズーム倍率を抑えたり、単焦点のレンズを搭載しているモデルが多く、コンパクトでありながら画質や美しいボケ味などを追求しているのが特徴だ。
この高級コンパクトカテゴリにルミックスブランドで登場する『LX7』は、2010年発売の『LX5』の後継モデルに当たる。世界最高クラスとなるF1.4の光学3.8倍ズーム(35mm版換算で24~90mm)を実現した新開発のLEICA DC VARIO-SUMMILUX(バリオ・ズミルックス)レンズを搭載。また、非球面レンズによる収差補正機能に加え、色収差を効果的に低減できる硝材の採用によって、隅々まで高い解像感を得られるとしている。さらに1cmまでのマクロ撮影、光学式手ブレ補正機能も搭載している。
撮像素子には、有効画素数1,010万画素の1/1.7型 新高感度MOSセンサーを搭載。画素数ではなく、受光面積を増やすことによる高感度性能の向上を目指しており、ダイナミックレンジを確保しながらISO80~12,800(拡張)という幅広い感度設定を実現。これに画像処理性能が大きく向上したヴィーナスエンジンを組み合わせることで、高感度撮影時のノイズをさらに改善しているという。
F1.4の明るいレンズと高感度な撮像素子によって、これまでのコンパクトデジタルカメラでは表現できなかったボケ味や、暗い場所での撮影など、表現の幅を広げることができる本モデル。パナソニックの参戦によってさらに激戦区となる高級コンパクトカテゴリに注目だ。実勢価格は6万5,000円前後の見込み。