スズキは、250ccエンジンを搭載した新型ロードスポーツバイク『GSR250』を発表した。7月30日より発売される。
『GSR250』は、すでに今年1月より中国で『GW250』として販売開始されているグローバルモデルだ。人気を集めている250ccフルカウルロードスポーツモデルのホンダ『CBR250R(44万9,400円)』やカワサキ『Ninja250R(53.3万円)』に勝負を挑む。価格帯としては3車中最も低く、43万8,900円となっている。
外観は、独特なスタイルで話題を呼んだ大型バイク『B-KING』や400ccの『GSR400』のイメージを受け継いだネイキッドスタイル。小型でシャープな印象のヘッドライトカウルや、ボリューム感のある燃料タンクとタンクカバー、エッジを効かせたリヤカウルを採用し、フロントからリヤにかけて跳ね上がるようなウェッジシェイプの造形が特徴的だ。
パワーユニットは、新開発の248cc水冷並列2気筒エンジンを搭載する。ボア×ストロークは53.5×55.2mmと低中速の常用域(4,000rpm前後)を重視したロングストロークタイプで、一体型クランクシャフトと、大径端に破断面を採用した通称“割りコンロッド”を採用して強度と軽量性を両立している。さらに180度位相クランクに偶力バランサーを装備して振動を抑えるなどし、快適性を確保している。このエンジンに6速トランスミッションを組み合わせ、街乗りからツーリングまで幅広いシーンでの乗りやすさを重視したモデルに仕上がっている。最大出力は、18kWを8,500rpm、最大トルクは、22N・mを6,500rpmで発生する。ちなみにライバルのカワサキの『Ninja250R』と同じ形式で、ホンダ『CBR250R』は単気筒エンジンとなる。より安価なツインエンジンモデルとして選択肢が広がったといえる。
リヤサスペンションにはモノショックを採用。7段階のプリロードアジャスターも装備しており、ライダーの好みに合わせた固さに調整できる。カラーは黒、銀、赤の3色だ。久しぶりに乗るという方や、エントリーユーザーにはうれしい価格帯のGSR250。フルカウルはどうも馴染めないという人にも新たな選択肢となるだろう。