BOSEは、液晶一体型ホームシアター『VideoWave II entertainment system』を発表した。46インチと55インチの2サイズを8月17日より発売する。
『VideoWave II system』は、スピーカーを内蔵したディスプレイと、外部機器との接続端子を備えたコンソールをセットにしたもので、昨年11月に発売されたモデルの第2弾となる。主な変更点はディスプレイにLEDバックライトを採用した他、アルミニウムフレームを採用し、筐体を薄型化している点だ。
ディスプレイ背面にホームシアターシステムを一体化させて、これまでにない劇場のようなサウンドを実現しているのが特徴で、スピーカーやウーファー、ケーブルを個別に用意する必要がない。背面には、6つの小型高性能ウーファーと、独自の低音再生技術“ウェーブガイド・スピーカー・テクノロジー”が収められ、豊かで力強い重低音を再生できるとしている。また、それぞれ特別な配置を施すことで、大音量で再生してもディスプレイに振動を伝えない。
また新開発の“PhaseGuide sound radiator technology”が、7つの小型高性能スピーカーやデジタルシグナルプロセッシングと連動。ディスプレイの画面サイズを超え、スピーカーのない場所にまで広がりのあるサウンドを再生するという。さらに、部屋のサイズや形、そして家具の配置までを解析し、自動で調整を行う“ADAPTiQRシステム”を搭載。どのような部屋でも最良のサウンドが楽しめる。
LEDバックライト搭載の液晶ディスプレイは1,080pで、壁掛け設置も可能。ディスプレイとコンソールを1本のケーブルでつなぐだけでOKだ。コンソールにプレーヤーやゲーム機、Apple TVなどの周辺機器を7つまで接続でき、タッチセンサー内蔵の“クリックパッドリモコン”を使えば接続された周辺機器の操作をスクリーン上で行なうこともできる。また、リモコンは電波式でシステムにリモコンを向ける必要がないので、周辺機器はキャビネットの中など目に見えない所に設置することもできる。このあたりの気遣いはBOSEらしさを感じるところだ。
映像だけでなく、オーディオ再生機器としての活用も考えられており、iPod/iPhone専用ドックが付属している。
価格は46インチモデルが52.5万円、55インチモデルが63万円。これには専任スタッフによる設置サービス(本体のセットアップ・周辺機器の接続・お部屋に合った音場に補正するADAPTiQRシステムの設定)が価格に含まれているという。大げさな外部スピーカーなどのないコンパクトな本システムは、高画質の映像を、素晴らしい音響とともにより気軽に楽しめる製品といえそうだ。