昭和40年生まれの映画監督・長沢雅彦が映画『遠くでずっとそばにいる』のメガホンを取ることとなり、8月よりクランクインする。
物語は、交通事故で10年分の記憶を失った27歳の女性を主人公とする恋愛ミステリーで、秋田市を舞台に展開される。長澤は秋田県大館市の出身で、秋田に縁があることで監督の命を受けた。
映画は、当初、昨年の夏の制作を予定していたが、ロケ開始を前に制作会社の都合で制作費の確保が難しくなり、いったん白紙となっていたのだそう。それでも長澤はあきらめず、スポンサー探しに奔走し、協力者を募り、秋田市などにかけあうなどし、再出発を切った。
先日、秋田県庁にて撮影を前に行なった会見で長澤は「ご当地宣伝映画ではないが、映画で秋田を盛り上げることはできる。秋田で応援してくれる方々に報いたいという気持ちが一番強い。今年はなんとしても撮る」と、意気込みを語っている。
同作は来年5月下旬から6月にかけて公開の予定で、撮影は『竿燈まつり』(秋田市にて8月3日〜6日まで開催)終了後に約3週間かけ千秋公園を中心に行なわれるのだそう。まずは無事にクランクインすることを願いたい。
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【profile】長澤雅彦
秋田県出身。大学卒業後、CM制作会社を経て、91年映画製作会社に入社し映画の世界へ。同社にて井筒和幸監督作品の助監督を務める。93年に独立。以降、これまで手がけた映画作品に『はつ恋』(脚本)、『ココニイルコト』(脚本・監督)、『ソウル』(監督)、『卒業』(脚本・監督)、『13階段』(監督)、『青空のゆくえ』(監督)、『夜のピクニック』(脚本・監督)、『天国はまだ遠く』(脚本、監督)などがある。現在も映画監督や脚本、CM、ミュージックビデオ、短篇映画などに取り組みながら、徳山大学経済学部教授(メディアデザイン担当)を務めている。
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