大編集後記その四。伊武雅刀さんでGo!!

次号のPRをかねて、今回の制作を振り返りながらの大編集後記をお送りしている。

『スネークマンショー』を特集の核にすることで全体像が定まった。ただし、全体像が決まったからそこに邁進できるかというと、雑誌づくりの現場はそんな甘いものじゃない。まず立ちはだかる高いハードルがこちらでイメージした取材対象者が取材を受けてくれるか否かだ。対象者は当然ながら作家の桑原茂一さん、スネークマンの小林克也さん、そして伊武雅刀さんのいずれかになる。3人一緒にできたらそれは豪華だが、話が散漫になりインタビューはつまらなくなってしまうコトが多い。やはりターゲットは1人だろうと、迷わず伊武さんをターゲットにした。幾多のコネクションがあるわけでなく、ネームバリューのない出版社であるから、正面玄関からトビラをノックするよう、取材を申し込む。

これがね、たとえば『アエラ』だったら電話1本で「どうもっ」とか「まいどー」ってな具合で始まって、数分後には快諾が得られるのだろうなと、勝手な想像の世界だがうらやましがったりする。早くそんな立派な「人間になりた~い」と叫んだりもする。なにはともあれ取材を申し込んで待つことしばらく、副編の小笠原から「伊武さん、OK出ました」との報告を受けたときのうれしかったこと。イメージした人選で特集の核がつくれる。3つ前の特集『熱源』で、メインをRCにすえて、チャボさんのインタビューが決まったときと同じ気分だ。そして、この報告を聞いた瞬間的に、頭の中で表紙が出来上がったのだった。

そのイメージとは「伊武さんの顔が全面にあって、半分が切れていて、黒いとこにラジオって書いてる」であり、そのままデザイナーに伝えた。こんないい加減な発注でラフをつくるのだから、デザイナーも大変な仕事だ。読者の皆さんにもこんな言葉ではチンプンカンプンでしょうから、それではお待たせしました。本日大安なので情報解禁日としましょう。これが表紙じゃー!!

おーっ、パチパチパチ。
 

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2件のコメント

  1. 定期購読だと帰りに引き取りになるから、タイムラグが我慢出来ないので、今回から発売日は電車通勤にして、朝、駅の本屋で買うことにしました。
    せっかちなのも、昭和40年男の証しでしょう(笑)
    楽しみにしてます。

    • せっかち万歳です。いつもありがとうございます。

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