本日、今年一発目の勝負が始まった。それにしても、1月11日発売ってのは、１が３つでなんとも気持ちがよい。しかも vol.77と、こいつは春から縁起がいいぞ。今年も『昭和40年男』はぶっ飛ばしていくから、どうぞよろしくお願いします。
今回の特集で、俺たち世代が挙げる主役と言ったら、なんと言っても『マジンガーＺ』だろう。迷わず表紙に起用することを決め、ビジュアルをいくつかいただいたが、僕にはこれ以外眼中になかった。それほどに、今回はピタリとハマった。表紙だけでも買いだなと胸を張るが、もちろん 中身だって表紙同様すばらしいのはあたり前田のクラッカーだ。
「パイルダーオン」である。この単語を読むと同時に、同世代諸氏は今悲しみを抱いていることだろう。先月偉大なるアニキの訃報が届いてしまった。『昭和40年男』でも お世話になった、水木一郎さんの歌声は俺たちの血肉になっている。数々の名歌唱の中でも「マジンガーＺ」は心の奥底にまで染み渡っているし、彼の代名詞の一つだと言える。このタイミングでこの表紙の本を発行するのは、心苦しさも伴うが追悼だと受け止めていただきたい。
正義の心と、平和の祈りをパイルダーオンするのだと高らかに歌い上げた。「ゼ〜ット」とともに「パイルダーオ〜ン」は耳に突き刺さった部分だった。ウクライナに向けて轟かせたい気分にもなる、時代を超えたメッセージだったのだ。
特集の最後には、アニキの追悼ページも設けさせてもらった。ガキの頃の俺たちを鼓舞し続けてくれたアニキは、病と戦いながらも最後の最後まで現役を貫く姿で、おっさんになった俺たちまでをも強く勇気づけてくれたのだ。感謝の気持ちを込めて、本日書店に並べます。どうぞ見守ってください。そしてあらためまして、ゆっくりとおやすみください。ありがとうございました。