表紙で振り返る令和4年。

おいおい、まだやるのか このシリーズをとお嘆きのあなた。まあまあ、お付き合いくださいよ。だってね、は振り返ったのに 総集編を取り上げないのは、苦労している担当編集の 松崎が悲しむじゃないか。

 

偶数月は11日に弟の『昭和50年男』が出ると、間髪入れずに『昭和40年男』の 増刊号が出る。ほとんどが定めたテーマのもとに、過去記事を集めて加筆やデザイン変更を施して仕上げている。手前味噌ながら、これがいつも完成度が高くていい一冊になる。以前にもつぶやいたことがあるが、は昔、マンガ雑誌の好きなのを切り取って単行本を作っていた。この変態的な趣味が、総集編に遺憾なく発揮されているのだ。

 

夏直前の6月に、ソフィー・マルソーがばっちりの表紙で打ち込んだ一冊は傑作になった。タイトルがいいじゃないか。ちょいとそれるが、永瀬正敏さんの「愛だろ、愛っ。」を超えたいと何度もつぶやきながらタイトルを考えた。『宣伝会議』さんのサイトによると、1993年の作品とのことだ。「いいコピーだなあ」と、何度も何度も考えたのだが、ついに超えられなかった。とは言え、一冊を言い当てているという意味ではよしとしよう。と、コピーライターという職業に憧れたことがあるゆえに、追い込むのである。

 

それぞれの記事が強いから成立する。これは編集者やライターさんの苦労の賜物であり、汗の結晶なのだ。ずらりと並んだ “愛” にまつわる記事の数々に、昨今との差異をどうしても見出してしまう。冒頭のメッセージでもそれを述べた。そして強い持論を展開している。戦争経験をした大人たちが、子供世代の幸せを心から願った。その愛にあふれていた時代だから、熱のこもった愛を多く見ることができたのである。

 

変化球は、第三章とした「恋のバカンスは夏」と、第四章の「強く深い母の情」だ。こんな構成が過去記事でできるのだから、繰り返すが本当にすごい。あれ、まだ売り切れてないじゃん。買いじゃん。皆さまの令和5年が、これ一冊で愛あふれる一年になること間違いなしだ。ぜひっ!
 

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