聖なる夜をハッピーに過ごせそうですか?「ムリムリ」と叫んでいる方も多いでしょう。そんな方々の、ワタクシは味方で、ザ・年末進行の真っ只中を走っている。2009年に世に放たれた『昭和40年男』が、翌年より定期発行誌となり、13回目のイブも例年通り過ごす。これもまたいとおかしである。
さてさて、ハッピーに過ごす方たちは曲で彩っていただきたく、僕の好みをゴリ押しさせていただこう。真っ先に押し込みたいのが「キッシン・クリスマス (クリスマスだからじゃない) 」で、これについては記憶している同世代諸氏がどのくらいいるだろうか。説明しよう。1986年にその宴が開かれた (翌年も) 。桑田佳祐さんが中心となって、普段はテレビで見られないようなとんがったミュージシャンが集結し、壮大などんちゃん騒ぎが行われたのだ。そしてこの番組のために書き下ろされた、ユーミンが作詞して桑田さんが作曲というドリームソングが「キッシン・クリスマス (クリスマスだからじゃない) 」で、番組のラストナンバーとなる。「今年の想い出にすべて君がいる」とサビを決めるわけだが、そんな幸せな57歳はいるだろうか。まあ、我々世代だと色恋よりも孫ですな。僕にはいない…。
そしてやはり、ジョンとヨーコの「ハッピー・クリスマス」だ。人類の平和と絆を歌った、シンプルながらすばらしい一曲だ。このつぶやきで今年は何度もぼやいたが、本来この曲は風化していいはずなのだ。「そんなことをわざわざ歌わなければならない時代もあったんだね」となるべきだ。それが極めて困難なことはもちろんわかっているが、この曲が誕生した時よりも必要性が上がってしまっているのは、人類として悲しいし恥じるべきだとしたい。
敬愛するシオンさんの「12月」なんてクリスマスナンバーもあって、「キッシン・クリスマス (クリスマスだからじゃない) 」以上に知られていないだろうが、ご興味のある方は検索してみてくだされ。この曲の一節に「今日一番の宝は明日屑かもしんねえ」とある。キラキラとしたクリスマス気分の街で、そう思える自分でいたいとありがたく聴くし歌っている。
そしてそして、ハッピーに過ごすのなら マライアのこの一枚で決定だ。アルバム丸ごとクリスマスソングである。「サンタが街にやってくる」や「きよしこの夜」なんかはものすごい歌唱が楽しめるし、なんといっても名曲「恋人たちのクリスマス」は前述した曲たちと肩を並べる大好きな曲だ。聖なる夜にこのアルバムを大音量で聴きながら、チキンとワインなんてことをしてみたい (妄想) 。