我々昭和40年男にも大きな衝撃を与えた元祖スーパーロボット・マジンガーZが誕生して今年でちょうど40年。これを記念して、バンダイから究極の超合金が発売されることになった。その名は『DX 超合金魂 マジンガーZ』だ。
劇中で活躍するマジンガーの姿をこれまでにない精密さと迫力によって再現したというその出で立ちは全高約30㎝と、我々の世代には懐かしい初代のモデルよりふた回りほど大きい。さらに内部のメカニックも細かく再現されており、作品のエンディングで描かれていた内部構造を直に自分の手で感じ取ることができるわけだ。また、光子力ビームを放つ両目とブレストファイヤーを発射する胸部高熱版にはLEDが内蔵されており、兜甲児(声・石丸博也)の叫び声とともに発光するほか、主題歌や挿入歌など3曲のインストゥルメンタルも流せるようになっている。
幼い頃、初代超合金を握りしめて必殺技の名前を呼びながら遊んだ経験を持つ方も多いと思うが、ロボット自らがそれらの声を発してくれるという、まさに我々の望みをとことん叶えてくれている夢の超合金なのだ。ディスプレイ用にはすべての付属品を格好良く並べることができる格納整備基地が付属。光子力研究所の地下を彷彿とさせる空間を自宅の居間や書斎に再現できる。
この『DX 超合金魂 マジンガーZ』の新商品発表会が、6月14日から東京ビッグサイトで開催の東京おもちゃショーで行われ、原作者である漫画家の永井豪氏と番組主題歌を歌う“アニソンのアニキ”こと水木一郎氏が登場し、大型商品の誕生を大いに盛り上げた。永井氏は「当時超合金を作るというときに音を出したり光らせたりできないかとと注文を付けたら無理だと言われたんです。それがこうして実現できたのはすばらしいこと」と満足そうに語った。一方、「マジンガーZのおかげで今ぼくはここにいる」と言い切る水木氏は、おなじみの主題歌始め3曲を披露。「ゼーッ」の雄叫びも高らかに歌い上げた。
『DX 超合金魂 マジンガーZ』は放送開始からちょうど40年となる今年12月に、日本のほか全世界でほぼ同時発売される予定。もうこれ以上にない贅沢仕様、まさに少年の心を守り続けてきた大人のための究極の超合金の、気になる価格は3万6,750円。今から資金繰りを考えておくことをお勧めする。
<編集部員・足立>
特撮・アニメ・懐ドラなどに造詣の深い本誌編集部員。実は元鉄オタで鉄道にもめっぽう詳しい。
(C)ダイナミック企画・東映アニメーション