さあ、いよいよ令和4年も押し詰まってきたぞ。あっちゅう間の一年だったとは言え、みなさんに多くの喜怒哀楽があったことでしょう。そんな日々を振り返る年の瀬は、恒例のつぶやきをお送りする。
今年の一発目 (vol.71) は、得意の「モノ」で勝負に出た。これまで幾度となくトライしてきたが、今回はちょっとオッサレーに振った。ガキの頃に求めたモノたちよりも、ちょっとお兄さんになってから愛したモノ達をこれでもかーっと並べたのである。そしててこの表紙だ。ピンときたあなたはガキの頃より触覚がかなり高かった方だな。伝説の出版人、木滑良久さんと石川次郎さんが作った『Made in U.S.A catalog』のパロディである。
昔々 (2014年・vol.23) 、大瀧詠一さんの『A LONG VACATION』のジャケットをパロって作ったことがあり、すごく好評だった。しかも同じく新年一発目だ。こいつは春から縁起がいいはずだと打ち込んで今回も大好評を得たのだが、残念ながら何のパロディだかを言い当ててくださった方は少なかった。まあ、そりゃあそうだ。1975年発売で、当時の大学生たちをターゲットした本なのだから。
多くのコレクターさんにもご登場いただき、その変態的なマニアっぷりを自慢していただいた。それらのページを見てふと気がついたのが、僕は至って平凡だということだ。少なくともこの特集に登場して語れるようなコレクションがない。ギターも中途半端だし、オーディオも極めて普通。アナログレコードやCDもそれぞれ百数十枚しか持っていない。この特集によって何かこれから取り組むかという気にはさせられたが、コレクターの方々のページを眺める度に無理だと諦めさせられた。と、そんな残念な気持ちにもなるほどの大特集で令和4年は幕開けしたのだった。