昨日の晩は冷たい雨で、12月らしく冷え込んだ。そしてワールドカップのいよいよ決勝トーナメントで日本が戦う日だ (悔しい) 。こんな夜に「浅草秘密基地」に来てくださる方はいるのだろうか。久しぶりにマスターと二人きりの語らいの夜かなと思いきや、浅草ジャンキーはいるのだ。ちょっぴり寂しいが、昨日はこの5名での開催となった。外は寒いが店内は熱いぜ。てなわけで、昨日もあんな話こんな話で盛り上がったのだった。
恒例のジャイアン (僕) リサイタルは、毎度3曲ずつを2回ほどぶちかます。昨日はそれぞれオリジナル2曲とカバー1曲ずつを歌った。今年も早いもので残すは昨日時点であと4回しかない。そして年が明けると、暦の都合で2週連続でお休みになるから、心して歌わねばと気合もバッチリで臨んだ。実は秘密基地の開催以前から この店で毎週月曜日に歌っていて、もう30年以上が過ぎた。毎度その時々の気分で曲をセレクトして歌っているが、初の試みとして残り4回のセットリストを作ってみたのだ。そんなに厳格なものでなく、実際昨日も1曲のメンバー交代はあった。曲の入れ替えをこう表現してしまうのは、やはり昨日のジャパンの無念がこびりついている。
2回目のセットでは、カバー曲に「ガラスのニューヨーク」を準備していた。が、夜もふけたこの時点でのお客さんはマスターを入れて3人だ。そこに華々しくビリー・ジョエルもなかろうと、敬愛するシオンさんの「12月」を引っ張り出して、この夜のラストナンバーにした。ちなみに1回目のカバーはジョンの「イマジン」だ。命日が近いからとこちらは予定どおりの披露で、変更した「12月」に呼応することになり、よく考えたら初めからそうするべきだった。というのも、この曲のサビの入りは ♪12月 街は クリスマス気分 あちこちから想い出したように ジョンの声♪とくる。そう、俺たちの青年期は、街に音があふれていた気がする。12月はジョンの命日の月であり、歌詞のとおりあちこちからジョンの声が聴こえた。平和への願いが詰まった「ハッピー・クリスマス」や「イマジン」がパワープレイされ、風にのって聴こえてきた時代がなんだか懐かしい。
来週は、今年結成した「湘南藤沢秘密基地」準備委員会 (!?) のメンバーから3人が遊びに来てくれる予定で、これを意識してのセットを組んでみた。喜んでいただけるかどうかはわからんが、こうして準備万端で臨むのも悪くない。もちろん昨日のような変更を加えるのも悪くない。こんな風に企んでいる時間が、ジャイアンには何より楽しくて、大好きなのだ。さあ、今年残り3回を完全燃焼だぜ。
注: 今年最後の開催となる12月26日 (月) は予約制のパーティ形式での開催で、お申し込みは定員に達してしまいました。12・19日は通常のフラリとやってきてご参加いただける形式ですので、ぜひお越しください。