発売から2週間が経った。どうやら最新号 (vol.76) の今年最後の勝負は好調のようで、令和4年をほっとしながら締めくくれそうだ、ほっ。な~んて言いつつ仕事に余裕はほぼなく、このまま年越しまで突っ走ることになりそうだ。街ではアチコチでクリスマスツリーが見られる。さあ、もうホントに今年も残りわずかだ。そんな今日、最新号のご紹介の 大編集後記にいったんピリオドを打つことにする、ふーっ。「ほっ」とか「ふーっ」とかうるさいのお。
大編集後記のアンカーは連載企画の「お料理寅さん」で、演じているのは昭和39年男、平野兄貴だ。麻布の一等地で15年以上も営業を続けるレストラン「セレニータ」のオーナーシェフで、移ろいの激しい飲食業で努力を続けている偉大な兄貴である。そもそもは読者としてミーティング「浅草秘密基地」に来ていただいたのが、段々と密な付き合いになっていき、自らも「東京麻布秘密基地」の開催会場として名乗りをあげてくれた。さらにさらに、料理というジャンルに仕事として取り組んでいきたいと僕より相談を持ちかけ、この企画がスタートしたのだ。惜しみなく協力していただける兄貴に、足を向けては絶対に寝られない。
この連載企画における僕からのお願いは、包丁を持ったことがないような同世代諸氏でも作れるメニューだ。毎度、夜なべしてレシピを考えてくれている。寝不足を強いているのだ。兄貴はそれを決して口にしないが、僕は知っている。男の中の男なのだ。
今回のカンタンメニューは「コンフィ」だ。あまり馴染みがない料理で、似たような料理だとどちらかと言えばアヒージョの方が馴染みがあったが、これがまったく別の料理だったことを今回教えてもらった。ズバリ、コンフィはじっくりと低温の油で煮る。一方、アヒージョは高音でガツガツと煮る料理だ。前者フランス、後者スペインとのことである。ふむふむ。アヒージョはその油にパンをつけていただくのが「うまいっ」となるが、コンフィは対象となった素材のお味を楽しむ。ふむふむ。勉強になるなあ「お料理寅さん」は。ありがたや。
で、この企画では兄貴と僕とで、作り方を解説する 動画を作っているのだ。が、なかなか憧れの YouTuberにはほど遠く、もう少しド派手なアクションを習得しなければと反省しているところだ。んなこたあ、どうだっていい。料理経験のない皆さんが手を出したくなるように作ってある動画だから。ぜひ観ていただきたい。そして週末はコンフィ作りにチャレンジだ!! ぜひっ。