昭和40年生まれの編集者・君塚 太がK- POPを徹底研究しまとめた『日韓音楽ビジネス比較論』が発売された。
君塚は出版社での勤務を経て独立。1998年以降は、音楽業界向けの媒体で取材を続け、インタビューや執筆する他、音楽関連書籍の編集に携わり、これまで数多くの書籍を手がけている。
その君塚が執筆した本書は、日韓の音楽ビジネスの構造と歴史や、アーティストとリスナー、H-POPとJ-POPの違いについて208項に渡り、解説をしている。主な内容は以下の通り。現代のポップスやロックがどのような姿になっているのか、とても興味深い内容となっている。興味のある人はぜひ手にとってみてほしい。
ー内容ー
第一章 「つくる力」か「こなす力」か
第二章 受け入れる国か進出する国か
第三章 「共存」するのか「競争」するのか
第四章 「革命」があったのかなかったのか
第五章 ロックは「主流」か「非主流」か
終 章 踊るのか踊らないのか
世界的な音楽不況のなか、韓国のアーティストは見事に日本進出を成功させた。日本の音楽業界人は、どこか複雑な思いを抱えてK-POPを受け入れているのが現状である。本書は日韓のアーティストの資質、業界のシステム、マーケットの変化を比較しつつ、アメリカを追いかけるうちに韓国に追い抜かれる立場になった複雑な日本の音楽の現状を解明していく。
【profile】君塚 太(きみづか ふとし)
出版社勤務を経て、現在は書籍編集者、ライターとして仕事を続ける。著書に『原宿セントラルアパートを歩く』『日本ロック写真史 ANGLE OF ROCK 』があり、編集を手がけた書籍に『異人都市TOKYO』や『ナンシー関の顔面手帖』などがある。
このコーナーでは昭和40年生まれの活躍を紹介。どんな些細なことでも我こそは!という昭和40年男はぜひ『読者投稿欄』から投稿を!