カシオは、EXILIMシリーズのフラッグシップモデル『EXILIM EX-Z300』を6月8日に発売する。
昨年11月に発売された『EXILIM EX-ZR200』をベースとして、「アートショット」「HSナイトショット」といった新機能を装備した上位モデルという位置づけだ。
ZR200と同様、高速撮影機能と高速画像処理を併せ持つ「EXILIMエンジンHS」を搭載している。デュアルCPUと2つの画像処理回路に加え、高速処理を実現するリコンフィギュラブルプロセッサを搭載。これによって0.95秒という短い起動時間や最短0.26秒の撮影間隔、そして0.12秒の高速オートフォーカス、0.2秒の動画撮影開始タイムラグなど、カメラを起動させてから撮影までをスピーディに行うことができる。撮像素子は、有効1,610万画素の1/2.3裏面照射型CMOSセンサーで、レンズはF3.5~9、35mm版で24~300mm相当の光学12.5倍ズーム。液晶モニターもZR200と同じ3型だ。
新たに搭載されたHSナイトショットとは、高速連写合成を駆使し、肉眼では見えづらい暗い場所でも、フラッシュなしで明るくブレの少ない撮影ができる機能だ。高速連写した複数枚の画像に、位置合わせやノイズ低減処理、画像合成などを行ない、最大でISO12800レベルの高感度画像を作成することが可能となる。また、アートショット機能では、7種類(トイカメラ、ソフトフォーカス、ライトトーン、ポップ、セピア、モノクロ、ミニチュア)のエフェクトによって印象的な作風の写真が撮影できる。それぞれ効果の強弱や色味の変更ができるので、写真家のような気分になれる機能だ。
その他にも、白飛びや黒つぶれなく見たままを忠実に撮れる「HDR」や、一眼レフカメラのような印象的な1枚が撮れる背景ぼかし撮影、そして広角で臨場感溢れる1枚が撮れる「ワイドショット」など、カシオの最新撮影機能がぎっしり詰め込まれている本モデル。カラーは金、赤、白の3色で、価格はオープン、実勢価格は4万円前後の見込みだ。